iPhoneかざすとお札の種類を読み上げ――財務省ら、視覚障害者向けアプリを開発

お札にiPhoneをかざすと、何円のお札かを音声で読み上げてくれる――。財務省と日本銀行、国立印刷局が目が不自由な人向けの券種識別アプリの開発に乗り出した。

» 2013年04月26日 16時26分 公開
[Business Media 誠]
Photo サービスイメージ

 財務省と日本銀行、国立印刷局が、お札の種類を識別して読み上げるiPhone向けアプリの開発に乗り出した。目が不自由な人でも、お札を容易に判別できるようにするのが狙いだ。

 財務省の担当者によると、現在のお札は2004年の発行以来、視覚に障害を持つ人から識別しづらいという声が挙がっており、財務省と日本銀行、国立印刷局が対策を検討してきたという。

 このほど対策の一環として、券種識別機能を備えたiPhone向けアプリの開発に着手。2012年中に、お札にiPhoneをかざすと券種を識別して音声で読み上げるアプリを、無償で提供する計画だ。サービスイメージの動画も財務省のWebページで公開中。なお、Android版アプリの開発については検討中としている。

 iPhoneを選んだ理由については、「iPhoneは現状、ほかのスマートフォンに比べて、視覚障害者のアクセシビリティが優れているのではないかという声が多くの識者から聞かれているため」と担当者。米国ではすでに、財務省が同様のiPhone版券種識別アプリを提供しているという。

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