範囲指定で部分スキャンに対応――インクジェットプリンタ「プリビオ」の新モデル18機種

ブラザー販売はインクジェットプリンタ「PRIVIO(プリビオ)」の新モデル18機種を発表。資料の中で必要な要素だけを部分指定してスキャンできる機能などを搭載した。

» 2013年08月26日 18時08分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 ブラザー販売は8月26日、インクジェットプリンタ「PRIVIO(プリビオ)」の新モデル18機種を発表した。9月上旬より順次発売する。

 プリビオは2012年8月に立ち上げたインクジェットプリンタのブランドで、奥行き290ミリの小型ながらA3印刷にも対応する点が特徴となっている。

 新モデルは、ビジネスシーンで使える機能として、スキャンデータをOffice形式(Word、Excel、PowerPoint)に変換したり、赤ペンで囲った箇所のみをデジタルデータ化する部分スキャンに対応した(MFC-J720D/DWは非搭載)。加えて、簡単にオリジナルの年賀状が作れる「年賀状アプリ」を搭載した。同アプリは9月下旬にβ版の提供を開始し、11月上旬に正式版をリリースする予定だ。


ビジネス面で役立つ主な新機能

 主な製品仕様と参考価格は以下表の通り。

「プリビオ」新モデル18機種
機種名 印字速度 印刷解像度 主な搭載機能 本体カラー 価格 発売日
DCP-J4215N-B/W カラー毎分18枚/モノクロ毎分20枚 最大6000×1200dpi 最大A3プリント、有線&無線LAN、自動両面プリント 白/黒 2万8000円前後 9月上旬
DCP-J952N-B/W カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi 有線&無線LAN、自動両面プリント、レーベルプリント、ADF 白/黒 2万8000円前後 9月上旬
DCP-J752N カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大2400×1200dpi 無線LAN、自動両面プリント、ADF 2万3000円前後 9月上旬
DCP-J552N カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大2400×1200dpi 無線LAN、自動両面プリント 1万8000円前後 9月上旬
MFC-J870N カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi ファクス、有線&無線LAN、自動両面プリント、レーベルプリント、ADF 3万1000円前後 9月上旬
MFC-J980DN-B/W、MFC-J980DWN-B/W カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi ファクス、有線&無線LAN、自動両面プリント、レーベルプリント、ADF 白/黒 4万円前後(子機2台モデルは5万円前後) 10月上旬
MFC-J890DN/DWN カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi 無線ファクス、無線LAN、自動両面プリント、レーベルプリント、ADF 4万5000円前後(子機2台モデルは5万5000円前後) 10月上旬
MFC-J820DN/DWN カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi 無線ファクス、無線LAN 3万3000円前後 10月上旬
MFC-J720D/DW カラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚 最大6000×1200dpi ファクス 4万3000円前後 10月上旬
DCP-J152N カラー毎分6枚、モノクロ毎分11枚 最大6000×1200dpi 無線LAN 1万3000円前後 10月上旬

 プリビオはこれまでも、EvernoteやDropboxなど各種クラウドサービスとPCレスで連携する機能を搭載していた。新モデルでは「年賀状アプリ(※)」などの独自アプリを開発、連携できるようにし、クラウド連係の機能を強化した。

(※)MFC-J720D/DW、DCP-J152Nは非搭載

 年賀状アプリは、PCレスで年賀状を簡単に作成できるアプリ。テンプレートの沿って作成のほか、自分のデータをプリンタ側で選択してオリジナルの年賀状を作成できる。また使いたい素材や柄をスキャンすれば、年賀状デザインの背景画にすることも可能だ。

 なおブラザーでは本発表に併せて、ネットワークを介して提供するサービスを「Brother Online(ブラザーオンライン)」と総称。各種サービスについての情報発信をしていくポータルサイトを9月下旬に開設する予定だ。

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