もっと“自分のため”に働こうRe:Work !(2/3 ページ)

» 2013年10月28日 14時45分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]

MustからWantへの切り替え

 自分がそうしたいから、誰かのために仕事をする。私はこれが本来の在り方だと思います。たとえ同じ「家族のために働く」のでも、視点を変えるだけで楽にならないでしょうか。恐らく、発する言葉も次のように変化してくるはずです。

 「家族のためだから、頑張らなければいけない」

 ↓

 「家族のために、仕事を頑張りたい」

 いかがでしょう。やることは同じですが、義務感が消えて自らの希望による行動に変化していることが分かるかと思います。人は自分がやりたいことだと、いくらでも頑張れるものです。子どものころ、時間を忘れて遊んでいたのも同じ。私がいつもマラソンを走っているのも、実は同じです。たとえ疲れ果てたとしても、そこにストレスなんでありません。

 “自分のため”だと思うだけで、同じ行動でもストレスから解放される。もっと、自分を労わってあげても良いのではないでしょうか。それで心身が崩れてしまっては、何にもなりませんから。

「自分のため」が「誰かのため」につながる

 視点の変え方で、気持ちが軽くなることについてはご理解頂けたのではないかと思います。これだけで働き方にもずいぶんと影響が出るのではないかと思いますが、中にはその過程で、こう気が付く人がいるかもしれません。

 「自分は、もっとやりたいことがあった」

 誰かのためにと義務感から仕事に取り組んでいる人は、いつしか本当に自分がやりたいことや夢などを押し殺してしまいがちです。「家族がいるから」と言って不満ばかり持ちながらも転職をできない人は、まさにその最たる例といえるでしょう。

 しかし最初にも書いた通り、その相手は今のあなたの状況を本当に望んではいないかもしれません。むしろあなたが自分の思うように、望む生き方を選んでくれる方が幸せなのではないでしょうか。

 「転職をしたい」「家族を幸せにしたい」という2つの思いがあったとして、この2つは必ずしも相反するものではありません。あなたの望む幸せの形によって、転職はむしろ最良の手段にもなりえます。

 思いが本物なのであれば、その末に悩んだあなたの結論は、恐らく良い結果につながる。私はそう思います。むしろ家族であれば、あなたもまた「幸せになってほしい」と家族から望まれているはずですから。

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