スタンド型スキャナ「デスクショット」はどんな人が“買い”か?キングジムから新たなユニーク製品(2/4 ページ)

» 2014年01月15日 12時30分 公開
[鈴木啓一,Business Media 誠]

スキャナとしての実力は?

 早速、スキャナとしての実力を試してみよう。まずは「ドキュメントモード」でA4サイズの文書を読み込んでみた。

読み取り範囲に紙の資料を置くと、デスクショットのアプリが自動的に文書の輪郭を認識し青い枠で表示する。画面に垂直・水平のグリッド線を表示することも可能。基本的にはオートフォーカスであるが、ピントが甘いと思った場合にはアプリ画面でフォーカスを合わせたい部分をクリックすると、改善される場合がある
自動認識された外形が不正確だと思ったら、手動で設定、調整することも可能
「撮影」をクリックすると、文書が撮影され、台形補正が行われる
台形補正が終了し、文書が表示されたところ。ここで「保存」をクリックすれば、PDF、PNG、JPEGのいずれかのファイル形式で保存ができる。また、この画面で、明るさの補正やトリミングも可能だ

 スキャンした画像を見ると、全体にボケた感じで解像感がなく、細い線や小さい文字は薄く飛んでしまうこともある。残念ながら、OCRには適さないレベルといえそうだ。書籍や雑誌の「自炊」に使えるレベルにはないと思う。

スキャンサンプル

 次に名刺もスキャンしてみた。

調整せずにスキャンした名刺の画像

 名刺の場合もやはり解像度が不満だ。OCRには適さないレベルと思う。

名刺に当たる光が明るすぎる場合

 しかも、写真のように、文書にやや強めの光を当ててしまった場合、読み込んだ画像にテカリが出たり、白飛びが発生したりしやすいようだ。逆に暗くするとノイズの多い画像になってしまう。かなりこのスキャナは照明の仕方が難しいように思う。

光を調整した場合

 そこで光の当て方をいろいろ工夫してみた。直接光ではなく間接照明にしたり、光源との距離を遠ざけたりして、原稿に当たる光の量を調整した。結果、最初のスキャンよりもやや改善されたと思うが、ここまでで精一杯だった。

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