別の担当者であっても前のタスクが完了しないと、とりかかれないタスクがあれば、→などで関係性を示します。これによって締め切りが短くなるタスクやとりかかるタイミングが制限されるタスクが分かります。
ガントチャートができ、担当者ごとに、いつまでに何をやるかが明確になりました。もちろん、Excelなどでも作れるのですが、複数の参加者が同時に議論しながら作るのが難しいのでホワイトボードに手描きでベースを作ってしまうほうが効率的です。完成図はスマホで撮影し、メールで共有しましょう。
いかがですか? イベントの段取りとなると、どこから手をつけてよいのか分からない人も多いと思います。やるべきことのリスト整理と、誰がいつまでにやるのか、という具体的なアクションプランに落としこむことができれば、抜けや漏れの少ないプロジェクト運営が可能となるでしょう。
今回使った図解の手法は「ガントチャート」ですが、もともとは米国の生産管理のプロフェッショナルが、進捗を一望できるようなチャート(図)として開発したもので、フーバー・ダムや州間高速道路などの大規模プロジェクトでも利用されている実績十分の図解です。応用範囲が広いので、しっかり自分で作成できるようにしておきましょう。
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
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