暖房が欠かせないシーズンはオフィスが乾燥し、オフィスに舞うゴミやホコリが静電気などで付着しやすくなります。オフィスをいつもキレイに保つため、この時期の掃除のコツをご紹介しましょう。
「企業実務」は、経理・総務・人事部門の抱える課題を解決する月刊誌。仕事をすすめるうえで必要な実務情報や具体的な処理の仕方を正確に、わかりやすく、タイムリーにお届けします。1962年の創刊以来、理論より実践を重んじ、“すぐに役立つ専門誌”として事務部門の業務を全面的にバックアップ。定期購読はこちら。
本記事は企業実務のコンテンツ「乾燥する冬にたまりがちなオフィスの汚れを制する」から一部抜粋・編集して掲載しています。
もうじき冬本番。暖房の効果も相まって、オフィス内環境は乾燥しきりなのではないでしょうか。水気を嫌う精密なオフィス機器、また書類等の保管のためには、湿気がちよりむしろ乾燥しているほうが好都合という事情も、大いに影響していることと思います。しかし、過剰になりがちな冬場の乾いた空気環境は、特殊な「汚れ」を引き寄せてしまう傾向があります。
そもそもオフィスビルなどは、一般的な住宅と異なり、日常的に広々と開口して自然換気を行なう慣習もなく、そういった構造でもありません。ゆえに、常に「汚れのもと」を、その空気中にためてしまいがちです。
「汚れのもと」の1つは、家庭用に比べて大型で建物全体の集中管理となりがちな空調システム由来のもの(カビ、ホコリ、バクテリアなど)です。また、出入りする人の数だけ総量と種類の増える靴の裏由来のもの(土埃、煤煙、タバコのヤニなど)や、オフィス機器(コピー機など)のトナー臭や接着剤臭など、目に見えない化学物質も看過できません。
これらの汚れのもとは、冬の乾燥した環境下で細かい粒子となって、オフィス全体に浮遊することになります。それらは昼間、空調の風の流れや人の動きに従って舞い、電気機器の発生させる静電気によって局地的に付着・吸着し、オフィスがクローズされた夜間には机上や床上に降り積もります。
汚れとして認識できる状態(付着・吸着したり降り積もったり)になったこれらの汚れは、だんだん落ちにくくなります。空調機器の送風口などは定期的にチェックし、また、汚れは気付いた端から拭いてしまいましょう。オフィスの掃除用ウェットシート等で「拭き掃除」をすること。これが基本的ながら、最も効果的な方法です。
「フニワラさん」の愛称で親しまれる住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』など著書、マスコミ出演多数。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.