OA機器とその周辺、デスク周りや床、壁などは、静電気で吸いつけられた汚れが付着しがち。そんな汚れを落とせる「科学ぞうきん」を手作りできるのをご存じですか? 静電気対策もできますよ。
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本記事は企業実務のコンテンツ「フニワラさんの庶務の知恵袋:OA機器の汚れを手づくり「化学ぞうきん」で落とす」から一部抜粋・編集して掲載しています。
乾燥しがちな季節になると、いわゆる「静電気持ち」な私は、ドアノブなどに触れるたびに「バチッ」となってはビックリしています。そこで今回は、静電気対策も兼ねたオフィスの掃除方法を紹介します。
まず、次のものを用意します。
バケツに水道水を汲み、水3リットルにつき5〜10滴程度の柔軟剤を加え、軍手やタオルを軽く浸け込み、3分ほど置いたら硬く絞ります。その状態でも使えますが、干して「半乾き」程度まで乾かし、拭き掃除をするとなおよいでしょう。
市販の衣類用柔軟剤には「陽イオン系界面活性剤」(カチオン界面活性剤)が主成分として含まれています。陽イオン系界面活性剤は、1つの分子のなかに、水になじみやすい「親水基」と、油に馴染みやすい「親油基」の2つの部分を持っています。
一般的に、オフィスのデスクや床、壁の表面、またタオル等の繊維はマイナスの電気を帯びています。一方、界面活性剤の親水基はプラスの電気を帯びています。繊維を柔軟剤に浸けると表面に界面活性剤の親水基が引きつけられ、外向きに吸着して「薄い油の膜」ができ、滑らかな状態になって摩擦抵抗が減り、掃除対象をやさしく拭くことができます。
この親水基は静電気を逃がす効果があるため、再度ホコリが吸着することの予防にもなります。
PCなどのOA機器が近くにある壁周りが黒くくすむと、なかなか落ちません。こういったいわゆる「静電気汚れ」も、この手づくり「化学ぞうきん」で落とせます。
タオルの代わりに軍手を湿らせて「軍手ぞうきん」をつくると、電気コードなどの細かな部分を拭くときに便利な道具になります。
ただ1点、ご注意を。お花やフルーツの香りが強いタイプの柔軟剤で掃除をすると、オフィスの空気が、ちょっぴりリラックスモードに傾き過ぎるかもしれません。柔軟剤は香りの強くないものを選びましょう。
「フニワラさん」の愛称で親しまれる住宅ライター・アドバイザー&コラムニスト。『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』など著書、マスコミ出演多数。
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