業務用モバイル端末を導入したいのに、端末管理ソフトの選定や設定をどうしていいか分からない――。こんな課題に悩む企業を支援するカンタンMDMが登場した。
スマートフォンやタブレット端末の導入時に大きなハードルとなるのがMDM(モバイル端末管理ツール)選びだ。機能も価格帯もさまざまなソリューションがあることから選び方が難しく、選んだあとには複雑で面倒な設定作業が待ち受けている。
Windows XPの終了に伴い、業務効率化やBCP対策の観点から「Office 365」や「Google Apps」の導入を検討する中小企業が増えているものの、管理面とセキュリティ面のハードルの高さから二の足を踏む企業も多いという。
こうした企業向けにMDMの設定を容易にするパッケージを提供するのがキヤノンシステムアンドサポート(以下、キヤノンS&S)だ。12月10日に発表した「モバイルセキュリティパック」は、同社が中堅中小企業向けに販売しているOffice 365製品「いつでもリモートオフィス」に対応するオプションサービス。設定項目をOffice 365に特化することで、300超にのぼる設定項目を11項目に絞り込み、端末管理の専門知識がない人でも簡単に導入できるようにした。
パッケージには、端末の盗難・紛失時に遠隔操作で端末内の情報を消去する機能をはじめ、アプリ間のデータ移動に伴う情報漏えい、指定外端末からのアクセスを防ぐ機能が用意され、導入企業は業務でモバイル端末を利用する際のさまざまなリスクを回避できるようになる。
また、業務で使うアプリを配布するためのカタログアプリを利用すれば、モバイル端末内を会社領域と個人領域に分離することができるので、紛失時に会社の情報のみを消去するといったことも可能だ。
同サービスはMDMとしてAirWatchを利用しており、利用料金は1デバイスあたりの年間利用料金が5400円、AirWatch SaaSの初期費用が2万5000円、いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパックの新規構築設定費用が18万円(いずれも税別)。
オプションサービスとして、設定の追加構築・再設定(9万円)、モバイル端末設定(2500円/1台)も提供している。
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