これで準備は完了。ステップ4ではとうとう提出を行う。まずは確定申告の必要書類を出力する。freeeは確定申告書をPDFで作成するので、これをプリンターで印刷するだけでいい。また、e-Taxにも対応しているので、e-Taxの準備ができている場合はe-Tax用ファイルを出力しよう。
最後に、freeeの前会計年度を締める。年度締めを行うことで前年度の編集が行えなくなる。年度締めは解除も可能だが、誤操作や誤削除が起きないように締めておこう。
筆者自身もそうだったが、初年度の確定申告は「不安」しかなかった。どんな書類を出したらいいのか、何をどう計算して埋めていくのかも分からず、結局、自信もないままに書類を提出した記憶がある。
freeeも確定申告ナビが登場するまでは入力枠が縦にズラリと並んでいるだけで、いったい何をどこに入力するのかが分かりにくかった。このような形で手順が指示され、その順番どおりに埋めていけば確定申告がこなせるというのは、大変ありがたい時代になったと感じる。
ライバルである「やよいの青色申告オンライン」が、老舗ならではのノウハウでとても分かりやすい確定申告作成ウィザードを実装して登場した。時を同じくしてfreeeも大きくユーザーインタフェースを変えてきた。これからも切磋琢磨しながら機能や使い勝手を向上していってほしい。
クラウド会計ソフトの進化によって、個人事業主であってもただの帳簿付けから戦略的な「管理会計」を目指せるようになるのではと予想する。例えば、freeeのトップページには今期収益/支出の「期末予想」が表示されていて、これが上下することで自分の仕事の成果が見える化される。2015年度はぜひ、会計処理を自動化し、本業に専念できるようにしたい(自戒を込めて)。
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