名刺管理アナログ派から“転向したい”は20代が最多、スマホ世代
名刺を物理的な名刺フォルダで管理しているビジネスパーソンの6割が名刺管理の方法を変えたいと考えていることが分かった。中でも20代では82.4%が「紙ではなくデジタルで管理したい」という。
「名刺の管理方法をデジタルに変えたい」――。名刺を物理的な名刺フォルダで管理している20代のビジネスパーソンのうち半数以上がそう考えていることが分かった。オンラインの名刺管理サービス「Eight」などを提供する三三の名刺管理に関する調査によるもの。1カ月に5枚以上名刺管理をする男女600人(20代〜80代)が対象で、ネット上でリサーチした。
20代アナログ派の過半数「管理方法を変えたい。しかもデジタルに」
調査によると、名刺フォルダを利用したアナログな名刺管理は全体の70.1%と大多数。だが、このうち60.7%が名刺管理に不満を持っており「管理方法を変えたい」と回答した。
一方、スマートフォンやPCを利用した名刺管理アプリで管理をしているデジタル派は11.0%に留まった。デジタル管理に変えられずにいる理由は「満足いく管理方法やサービスが見つからなかった」(50.2%)が最多だ。「デジタル管理への関心が高いにも関わらず名刺管理アプリの利用が定着していないのは、満足がいくような“決定版”のサービスが広まっていないことだ」(三三)としている。
アナログ派からデジタル派に“転向”したいという割合は20代が最も高かった。20代の77.3%が「管理方法を変えたい」と回答し、そのうち82.4%は「紙ではなくデジタルで管理したい」という。「社会人経験が比較的短く、名刺管理方法を確立していない上に、スマートフォンアプリの利用に慣れ親しんでいるためではないか」(三三)。
検索したい人ほどデジタル派
名刺管理の方法を選ぶとしたら、重視するポイント(複数回答)は「デジタルデータで管理できる」(75.9%)が最も多く、次いで「探している名刺がすぐに見つかる」(66.3%)、「管理に手間がかからない」(62.4%)の順となった。
興味深いのは「探している名刺がすぐに見つかる」ことを最も求めていたのはExcelで管理している人で64.5%。スマートフォンアプリで管理している人も58.6%と高かった。一方、物理的な名刺フォルダで管理している人は51.1%、輪ゴムで止めるだけの人は49.1と比較的重視している人が少なかった。
三三では「ある程度検索ができるはずのExcelを利用しながらも検索性を求める理由は、検索の利点を知りつつも検索機能に限界を感じているためではないだろうか。一方、紙でアナログな管理をしている人が比較的検索性を求めない理由は、実感として検索の利点を知らないためだろう」としている。
男女間での差もあった。特に安全に対する意識では23.3%の女性が「セキュリティが不安で移行できない」と答えたのに対し、男性は11.1%だった。
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