TwitterとYahoo! 、六本木で「ソーシャル防災訓練」を開催:災害時、SNSを上手に利用するために
9月19日、ヤフー、Twitter、J-WAVE、森ビルの4社は合同で、SNSやスマートフォンアプリを利用したソーシャル防災訓練を実施する。訓練の場所は六本木で、参加希望者はTwitterで応募が可能。
ヤフー、Twitter Japan、J-WAVE、森ビルは合同で、イベント「第1回ソーシャル防災訓練」を行う。日時は9月19日10時から、場所は東京都港区六本木周辺。
東日本大震災では、インターネットが機能していたため、大勢の人たちが情報の受発信や共有を行った。SNSが役に立った一方で、信頼できる情報とそうではない情報が混在して混乱を招いた面もあった。ソーシャル防災訓練は、こうした災害時のSNS活用方法や、SNS上で共有される情報の精査の仕方を身につけることを目的とする。
イベントは2部構成。第1部ではアークヒルズのカラヤン広場に集合し、大規模地震が発生したと想定して避難訓練を行う。ヤフーが提供する「防災速報」(参照リンク)や、Twitterを活用しながら、途中のアクシデントをくぐり抜けて指定の場所まで避難する。
第2部は防災レクチャー会。森ビル制作の東京の巨大ジオラマを見ながら、主催各社による防災についてのレクチャーを受け、また、避難訓練中にソーシャルメディア上に集まった情報を振り返る。
主催4社の役割は、「信頼できる情報を得るために役立つ認証済みアカウントの周知」(Twitter)、「災害速報と被害状況のツイートをリアルタイムに確認できる「防災速報」の提供」(ヤフー)、「ラジオ常備の必要性の啓発」(J-WAVE)、「安全な一時滞在施設の提供および施設周辺の正確な情報提供」(森ビル)となっている。
8月27日から9月11日まで、訓練への参加希望者を100名募集する。応募資格は、(1)当日第1部〜第2部すべてに参加できること、(2)Twitterの公開アカウントを持っており、当日スマートフォンやタブレット端末を使ってアクセスしながらイベントに参加できること。当選したTwitterのアカウント1つにつき2名まで参加できる。
応募方法は、TwitterのYahoo!天気・災害アカウント(@Yahoo_weather)をフォローし、イベントの詳細ページからソーシャル防災訓練への参加表明をツイートする。応募者多数の場合は、抽選で参加者を決定する。
ソーシャル防災訓練は1回きりではなく、今後も継続的に行われる予定。Twitter Japanでは、「東日本大震災の時、インターネットが機能していたこともあり多くの方々がTwitterを利用されました。さまざまな場面で役に立てた一方、まだ使い方がわからなかったり、つい古い情報や信憑性が低いをリツイート(拡散)してしまうなどの課題もみられました。いざというときに慌てないための練習の一つとして今回のイベントを考えました」とコメントしている。
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