検索
連載

容量オーバーでメールサーバに弾かれるファイルを指定容量で分割するにはビジネスの悩みを解決するPDFドリル

添付ファイルのサイズが大きいメールを取引先に送ると、メールサーバの容量制限で弾かれてしまうことがある。こうした場合、PDFであれば「文書の分割」機能を使って指定容量で分割できる。問題なく送れるようになるのだ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

画像を大量に含むことから、サイズが10Mバイト近くあるPDFファイル。このままではメールに添付しても先方のメールサーバに弾かれてしまうのは確実だ

 サイズが大きめのファイルをメールに添付して取引先に送ったところ、メールサーバの容量制限に引っかかって戻ってきてしまった、ということがある。会社によっては5Mバイトや10Mバイト、あるいはもっと少ない容量に制限されている場合もあり、サーバで弾かれてしまうというわけだ。

 それならメールを使わずにファイル転送サービスでさくっと送付、といきたいところだが、会社によってはインターネットアクセスが禁止されていてファイル転送サービスが使えなかったり、あるいは許可されていても圧縮ファイルのダウンロードが制限されている場合もある。そうなるとメディアにコピーして手渡しでもしない限り、ファイルを相手に届けるのは困難ということになってしまう。急ぎの場合は少々困りものだ。

 そんな時、PDFファイルならいくつか方法がある。例えば、PDFをいくつかに分割して個々のファイルサイズを小さくし、それぞれをメールに添付して送るの方法だ。たんに分割するだけであればフリーソフトの「PDForsell」などを使えばよいが、容量を指定して自動分割したいというのであれば、「Adobe Acrobat XI」に搭載されている「文書の分割」機能を使うのが便利だ。


右側にツールパネルウィンドウが開くので「文書の分割」を選択

 Adobe Acrobat XIの「文書の分割」では、例えば相手のメールサーバの制限が3Mバイトであることが分かっていれば、対象のファイルを表示した状態で、最大Mバイトを「3」に指定する。そうすれば、約3Mバイト+3Mバイト+3Mバイト+1Mバイトの4つのファイルに分割してくれるので、それぞれをメールに添付して送ることが可能になるというわけだ。


ダイアログが表示されるので、基準となる容量を入力する。今回は3Mバイトごとに分割したいので「3」を選択しよう。分割が完了するとメッセージを表示

もとのフォルダを見たところ、ファイル名の末尾に「Part1」から「Part4」までの連番が付与された新しいファイルが作れた。Windowsの仕様上、エクスプローラではすこし大きめのサイズで表示されるが、実際にはいずれも3Mバイトに収まっている。なおファイルは0.5〜10Mバイト刻みで分割できる。このほかページ数での分割も可能

 また、容量以外にページ数で分割することもできるので、例えばなんらかのドキュメントをWebページ上に掲載する場合などに、区切りのよいページ数で分割して掲載すれば、ユーザーにダウンロードしてもらいやすくなるといった配慮につながる。たとえPDF化する前の文書の原本が手元にあったとしても、容量やページ数を見ながらPDFを再生成するよりは本機能で分割したほうが明らかに簡単で、小回りも効く。知っておいて損はない機能だと言えるだろう。


連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは

 ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る