2ページを1枚に印刷した資料を元のページ割に復元したい場合は(iPad&iPhone編):ビジネスの悩みを解決するPDFドリル
PowerPointの印刷時に印刷対象として「配布資料」を選ぶと、2ページや4ページ、あるいは6ページといった単位で1枚にまとめて印刷できる。これをページごとに再分割するには、iPad/iPhoneアプリ「PDFページ分割」が便利だ。
PowerPointの印刷時に、印刷対象として「配布資料」を選ぶと、2ページや4ページ、あるいは6ページといった単位で1枚にまとめて印刷できる。紙を節約するためには便利な機能だが、これをそのままスキャンして保存すると、あとで読みづらくなってしまう。
このように複数ページが割り付けられた資料を、ページごとに再分割したければ、iPad/iPhoneアプリ「PDFページ分割」を使うとよい。このアプリを使うことによって、1ページにつき1枚の状態に復元することができるので、あとからでも読みやすくなる。
使い方は、まずPDFを開いたのち、1枚に何ページが割り当てられているかを選択。続いてガイド線をドラッグし、ページの境界線に沿うように移動させる。プレビューで分割後の状態を確認したのち書き出しを実行すると、1ページにつき1枚の状態に分割されたPDFファイルが生成されるので、あとはメールで送るなり、他のアプリを経由してPCなどに移動させればよい。
アプリは170円の有料だが、iPadはもちろんiPhoneでも使えるユニバーサルアプリなので、1つあると重宝する。なお、ページの境界線で分割すると、配布資料の余白部分に書いたメモは削除されてしまうので、メモを取る場合はページ直下などなるべく決まった位置に書き込むようにし、トリミング時にそれらの範囲を含めるようにするとよいだろう。
前回の記事と同様、この「PDFを再度PDFとして保存し直す」方法、アドビシステムズが推奨している方法ではない。作成したPDFによっては文字化けや画質が劣化する懸念があるからだ。従って、まずは自分で使う資料などから試してみるといいだろう。
連載「ビジネスの悩みを解決するPDFドリル」とは
ビジネスの各シーンで利用するPDFファイル。このドリルを練習して、PDFを上手に活用できれば業務効率が向上し、コストの削減ができるはず! さらに、ビジネスのいろいろな問題も解決できるかもしれませんよ。
関連記事
- プレゼン直前のPDFを今すぐ修正したい場合は
特にプレゼンテーションや営業提案など先方に見せたり提出したりするPDF資料にちょっとした間違いを発見した時、「すぐに直したい」と思うことはないだろうか。 - PDFファイルを無料で分割・結合する
マニュアルなど、数十ページにわたる大きなPDFファイルのうち、特定のページだけをよく閲覧やプリントするなら、そこだけ“分割”できると便利だ。逆にばらばらになったPDFを“結合”できるソフトもある。 - 手元にあるPDFファイルに透かしマークを追加する、しかも無料で
すでに手元にあるPDFファイルに「社外秘」「部外秘」などの透かしを入れたい場合は、「PDFTK Builder」を利用するとよい。日本語テキスト以外にロゴなども合成でき、しかもまったくのフリーで利用できるスグレモノだ。 - 自炊ファイルの管理に──ZIP圧縮ファイルにサムネイルを表示する
ZIP圧縮ファイルはWindowsの標準機能ではサムネイルを表示しないので、全て同じアイコンになってしまう。サムネイルを表示することで、自炊などのZIP圧縮ファイルを見やすくできるフリーソフトを紹介しよう。 - スマホのKindleアプリを「あとで読む」ツールとして活用する
Amazonの電子書籍サービス「Kindle」が配布している無料アプリとChrome拡張を使って、「あとで読む」環境を手軽に構築する方法を紹介しよう。 - 連載バックナンバー
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.