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目標はEDiTのブランド化――デザインダイアリーのマークスが目指すもの手帳2014(2/2 ページ)

2012年の文具大賞を受賞した手帳ブランド「EDiT」で知られ、文具や雑貨などを総合的に展開しているマークス。2014年に予定している手帳関連の話題を聞いた。

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女性に人気の「MY STYLE AGENDA」

 若年女性層からの支持が高いのが「MY STYLE AGENDA」だ。最大の特徴は、普通の月間ブロック+週間予定欄に加え、月ごとの目標設定や欲しい物の記入欄を用意していること。


「MY STYLE AGENDA」の表紙バリエーションの一例。実際には何十という種類がある

 もともとは、20代前半ぐらいまでの女性をターゲットとしていた。曜日表示が英語をはじめとする欧米の言語になっているのも、その表れだ。

 中身は女性に限らず利用価値が高い。例えば年齢ごとの各種ビジョンを記入する「LIFE PLAN」の記入欄は、自己啓発手帳的な使い方もできる。一方で表紙のデザイン自体はスタイリッシュで、自己啓発的な“頑張りオーラ”とは無縁だ。目標や夢を手帳に書きたいけれど、それ専用の物は個性が強すぎて敬遠したい――。そんな男性ユーザーが使うのにも便利といえるだろう。


LIFE PLANページ。各年齢ごとの各種ビジョンを記入する。項目が設定されていて書きやすい

「DISCOVER MYSELF」ページ。映画や本、ショップや趣味などを記入して自分のことを探れる

 2014年版からは、「エマ」(誰からも愛される品のよさとかわいらしさ)「リザ」(明るくて前向きな雰囲気が幸運を呼びそう)など基本モデル9種にフランス人女性の名前をニックネームとして与え、カラーやタイプで約80種類程度のバリエーションを用意する。それぞれに想定されたイメージによって、同じ記入面を持つシリーズながら、個性の違いを深掘りする狙いがあるようだ。


カバーの型押しパターン例。型や色はデザイナーが一から考えて起こしているという

オンラインショップ、リアルショップで各ブランドを幅広く展開

 マークスはまた、オンライン、リアルの各種ショップを展開している。5つある直営店では下表のようにそれぞれコンセプトが異なる。扱いアイテムは、店舗ごとにセレクトしているという。

マークスの直営店
店舗名(カッコ内は読み方) 内容 URL
EDITO 365(エディト・トロワ・シス・サンク) ステーショナリーを中心としたセレクトショップ。黒を基調としたシックな店内。この店舗専用のEDiTもあり http://www.marks.jp/shop/edito-365/
Bonne fetes(ボン・フェット)" かわいらしいガーリーな小物。花柄、ハートなどのモチーフが中心。カバンやスマートフォンのケースなども展開 http://www.marks.jp/shop/bonnes-fetes/
FLUORITE(フローライト) Bonne fetesの妹版的位置付け。コンセプトは「女性の心に響く、“無邪気な可愛らしさとクール”」 http://www.marks.jp/shop/fluorite/
MARK'STYLE TOKYO(マークスタイルトウキョウ) コンセプト、デザイン、クオリティのすべてにおいて“スタイルのあるプロダクツ”=“本物”だけをピックアップしたセレクトショップ http://www.marks.jp/shop/markstyle-tokyo/
graphia (グラフィア) バイヤーが世界中から集めた雑貨やインテリアなどを扱う。よりユニセックスなセレクトショップ http://www.marks.jp/shop/graphia/

 つまりマークスは、手帳、ステイショナリーのジャンルで、リアル店舗とオンラインショップを国内外に広く展開している。製品の膨大とも言えるバリエーション展開の背景にあるのは、これらの各種販売チャンネルの存在であるようだ。EDiTやMY STYLE AGENDAのカラーバリエーションの多彩、豊富さは販売店の存在があってのことなのだろう。

 EDiTが手帳の総合ブランドとしてどういう方向に行くのかは、これらリアルとWebの店舗から見えてくるかもしれない。

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