集客を目指すブログ用の検索エンジン(SEO)対策:小さな会社のWeb担当者になったら読む本(2/2 ページ)
「タイトルの付け方」と「リンクの貼り方」で、検索順位は大きく変わってくるのです。
担当者が「向いている」メディアを活用しよう
ITに詳しくても、継続的に文章が書ける力がないと、ブログで成果を出すのはむずかしいかもしれません。FacebookやTwitterのような短い投稿のほうが能力を発揮する人もいるでしょう。
どのメディアを使うのが論理的に一番効果があるかと考えるより、担当者にとって一番楽しく続けることができるメディアに力を入れるほうが、結果的に高い成果を発揮できることが多いものです。
また、「社長ブログ」など会社の代表や特定の個人がブログを運用することも有効です。ただし、取引先と三ツ星レストランで会食した、出張先で外資系高級ホテルに宿泊したなどの自慢記事ばかりを更新してイメージを悪化させるケースもあります。会食が大事な仕事の1つだとしても、読者に与える印象が悪くては意味がありません。読者側の視点に立った活用を心がけてください。
おすすめのブログサービス一覧
Webサイト構築の技術がある人や、業者に依頼して本格的なブログを作りたい人は、Word Pressのような、自作のブログ運用システム(CMS)を利用することをおすすめします。
手間も費用もかけずに、まずはサクッとブログに挑戦してみたいという人は、以下の無料サービスがオススメです。
ライブドアブログ
ブログ黎明期からサービスが続く老舗。テンプレートの数が豊富で、必要な機能のほぼすべてを備えており「困ったらライブドアブログでOK」といえるほどの柔軟性がある。商用利用も可能。
FC2ブログ
カスタマイズが自由で、無料ブログとしては申し分ないレベル。デザインテンプレートの数は業界最多クラス。規則も緩く、FC2の提供するさまざまなサービスが無料で利用できる。
アメーバブログ
「アメペタ」や「アメンバー」といった会員同士でコミュニケーションをとる機能があり、ブログにSNS機能を加えた独特のサービスになっている。芸能人ブログを大量に運営することでも有名。女性好みのポップでお洒落なテンプレートが多く独自の立ち位置。
はてなブログ
2011年に始まった新しいブログサービス。シンプルで綺麗なデザイン、ブログデザインを崩さない広告配置など、スマートなデザインが特徴。記事更新時に自動でFacebookやTwitterに通知が投稿される機能など、ソーシャルメディアとの連携機能などもあり、Web技術の変化にいち早く対応していく意欲が見られる。
(次回は「SNSを公式サイトと連動させる方法」について)
→連載「Web担当者になったら読む本」バックナンバーはこちら
著者プロフィール:
山田案稜(やまだ・ありゅう)
株式会社パワービジョン代表取締役。同志社大学哲学科卒業後、システムエンジニアを経て2007年にWEBマーケティング専門会社パワービジョンを立ち上げ、中小企業から東証一部上場企業まで幅広くWEB事業のコンサルティングを手がける。最近は、スタートアップ企業のマーケティングにも積極的に取り組んでいる。
広く一般にもマーケティングノウハウを知ってもらうために、『ビジネス・マーケティングの読書会ビジマ(bizima)』を定期的に開催している。
著書に、『小さな会社のWeb担当者になったら読む本――ホームページの制作から運用・集客のポイントまで』(日本実業出版社刊)、『すぐに使えてガンガン集客! Webマーケティング111の技』『Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 最速集客術 〜SEMの極意』(いずれも技術評論社刊)、『WebクリエイターのためのWebマーケティング』(ソシム刊)がある。
関連記事
- 炎上コンサルタントが語る、企業TwitterよりもFacebookが有用なわけ
ソーシャルメディアの普及でビジネスはどう変わるのか。そして企業は、どのように利用すればいいのか。ネット炎上に詳しい伊地知晋一さんに話を聞いた。 - 日本コカ・コーラのSNS事例、ガイドラインは“べからず”からの脱却が鍵
2007年ごろからソーシャルメディアを取り入れたマーケティング活動を行っている日本コカ・コーラ。広報担当者にどのようなガイドラインを設けているのか、また具体的に実施している施策を聞いた。 - 社内ブログ・SNSを効果的に使うには──「目的」「時間」「外部」を考える
社内にブログやSNSを設置する企業が増えているが、果たして効果的に利用できているだろうか。コクヨのセミナーで中内学園の福井教授がIBMによる成功例を紹介した。 - LINEをビジネスにどう生かす?――ローソン、ピザショップ、京都府の場合
スマートフォン向け無料通話アプリ「LINE」を、ビジネスに活用する企業が増えてきている。そんな中、廉価版公式アカウントとして注目を集めているのが「LINE@」だ。 - 企業の公式アカウントは、どのくらい拡散されているのか
日本におけるTwitterアカウントで、フォロワー数が最も多いのは、ソフトバンク社長の孫正義氏、次いでガチャピン、タレントの有吉弘行氏と続く(2012年3月現在)。一方、企業が運営する公式アカウントはどうだろうか。上位ランキングをまとめた。 - 企業が活用するソーシャルメディア、Facebookが急増
個人が使うだけでなく、ビジネスでの活用も進んでいるソーシャルメディア。企業の担当者に運用しているソーシャルメディアを聞くと、1年前に行った調査よりFacebookの割合が急増していた。NTTレゾナントとループス・コミュニケーションズ調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.