2014年からは青色申告もクラウドで!? 「マネーフォワード 確定申告」を使ってみた(3/3 ページ)
脱サラしてフリーランスライターとなって1年。何も考えずに市場シェアトップの確定申告ソフトを使っていたが、次々と登場しているクラウド会計ソフトの使い勝手はどうなのだろう?
請求書発行もクラウド上で(半分)解決
もう1つ、これまで使っていたパッケージ型会計ソフトで不満だったのは、会計業務に密接にかかわる「請求書発行処理」が別ソフトとして提供されていることだ。筆者はこの部分のみ、クラウド型の請求書発行サービスを利用しているが、当然ながら会計ソフトとの連携はできない。手作業で取引を再入力しているのが実情だ。
マネーフォワード 確定申告・青色申告では、この請求書作成/見積書作成も標準機能として備わっている。まず、得意先情報を登録し(2回目以降は社名などで選択できる)、請求書作成に必要な項目を入力していく。ここで入力した金額は、「未入金」のステータスとして登録されるので、実際に入金があったときには相殺しよう。
ただし、マネーフォワード 確定申告・青色申告でできるのは、見積書/請求書のPDFを作成するところまで。請求先への送付は、別途メールにPDFを添付するなり、印刷して郵送するなりを行う必要がある。
世の中には、印刷から封入、発送まで行ってくれるクラウド請求書発行サービスもあるのだから、マネーフォワード 確定申告・青色申告でもそこまで機能を充実させてくれると、個人事業主として非常にありがたいと思う。
パッケージソフトの「囲い込みの強さ」とどう向き合うか?
細かな点でさらなる改善を期待したいマネーフォワード 確定申告・青色申告だが、筆者のようなフリーランスライターであれば機能も十分。小回りも利くし、最新のデバイスへの対応が早い。これから起業する人にとって、クラウド会計ソフトは選択に値するサービスだと感じた。
しかし、すでに他の会計ソフトを使っているユーザーにとっては、その「乗り換え作業」が一番の障壁だ。乗り換える面倒さ、そして万が一の移行ミスがあったときの作業を考えるとどうだろうか?
クラウド会計ソフトのサービス側も「使ってみたいけど、移行の手間を考えると躊躇してしまう」層を狙っているのだろう。マネーフォワード 確定申告・青色申告にも既存の会計ソフトからのインポート機能が備わっている。次回は、インポート機能がどのレベルまで使えそうなのか、そして外部金融機関登録からの明細取り込みがどこまで便利なのかについて、率直にチェックしてみたい。
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