インタビュー
なぜコロプラは新入社員に家具を作らせたのか?:いまどきオフィスの勘所(3/3 ページ)
コロプラがオフィスを拡張した。ともすれば、オフィス作りは“他人ごと”になりがちだ。オフィスに愛着を持ってもらうためには?
オフィス改革に参加し、自分が歴史に残る
特にIT企業の経営層には、海外のオフィス改革事例を研究している人も多く、こういったオフィス作りを「投資」と認識しているようだ。三浦氏によれば、「多くの経営者がハイレベルな要求を持っていて、意志決定のプロセスが早い。例えば『フリーアドレス』を検討する企業も多いが、歴史のある企業だとオフィス改革を“コスト”と考え、省スペースで何とかしようとします。一方、これを投資と考える企業では、お金を掛けてでも、いま抱えている問題を解消しようという動きになります」とのことだ。
コロプラのオフィス作りに参加したメンバーは、家具を手作りするだけでなく、会議室に飾る絵のデザインから設置までを1つのアート作品として手がけた。
「ああでもないこうでもないと言いながら手を動かして家具を作って、ちょっとずつ仲良くなっていく。コロプラの場合、社員の多くが“作り手”なのでこだわりもあるようです」(三浦氏)
今回のワークショップには新入社員ら35人が参加した。だが、このままでは残りの大多数の社員にとって「オフィス作りは他人ごとだ」のままではないのか?
「いま、ここでオフィス作りに携わったメンバーが、このワークショップでやったこと、感じたことを広めてくれるでしょう。そういう経験を通じて、このオフィスはお仕着せではない、自分たちのオフィスになっていくことを期待しています」(三浦氏)
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