業界団体のTelecommunications Industry Association(TIA)が2月1日発表した統計によると、米通信業界の2004年の売上総額は前年比で7.9%増えて推計7845億ドルとなり、過去数年に比べて大きな伸びを示した。
機器/ソフト収入が増加したほかワイヤレスサービスが2けた台の伸びを示し、固定電話サービス収入の減少分を相殺する格好となった。2005年から2008年にかけては年率9.5%の成長を予想、市場規模は1兆1千億ドルに達すると見込んでいる。
機器/ソフト収入は3年連続で落ち込んでいたが、2004年は5.2%の増加に転じた。料金サービス収入は固定電話から携帯電話へのシフトが進む中、4.2%減と4年連続で減少している。一方で携帯サービスは、オンラインゲームなどのデータサービスや3Gサービスに支えられて14.6%増の1019億ドルとなった。TIAの予想では2008年には1511億ドルの規模になる見通し。
米国を除いた世界の通信業界では、2004年の売上規模は1兆4000億ドルと、前年から10.2%増加。携帯サービスとブロードバンドの伸びに支えられて米国を上回るペースで成長し、2005年から2008年にかけては年率10.6%のペースで増加、2008年には2兆ドルの規模に達すると予想している。
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