Symbianは2月2日、スマートフォン用OSの最新版Symbian OS version 9を発表した(用語参照)。ライセンシー企業はSymbian OS v9を搭載した携帯電話を開発中で、2005年前半には対応機が登場する予定だという。
新バージョンのAV関連ではBluetoothステレオヘッドセット、USBマスストレージ、オーディオミキシング、最新のMPEGおよびOMA DRM標準をサポートしている。次世代の数百万画素デジカメに対応し、3Dおよびグラフィックアクセラレーションを改良した。
エンタープライズ用途向けには、管理機能が強化されており、無線ネットワーク経由で企業の管理者が端末にアクセスし、ネットワークサービス、機能、アプリケーションを変更したり、問題点を分析したりすることが可能となっている。
企業向けには、メールやグループウェア機能も充実している。IMAPメールのフィルタリングとソーティングが強化され、Lotus Notes、Microsoft OutlookのPIM機能との連動も改良された。Javaに関しては最新技術を取り入れ、JTWI (JSR 185) およびPersonal Information Management (JSR 075) に対応している。
ハードウェアとしては、最新のARMプロセッサが採用され、高速化とバッテリー持続時間の改良が施されている。開発ツールが改良されたことにより、ゲームやマルチメディアアプリケーションの実行速度が向上したとSymbianでは説明している。また、従来はベースバンドとアプリケーションの2種類のプロセッサを使う必要があったが、v9ではこれらを1個のプロセッサに統合できるため、電話の製造コストを引き下げることが可能であるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング