コラム
» 2005年05月31日 11時07分 公開

KDDIが“今さら”ブログに取り組む理由 (2/2 ページ)

[吉岡綾乃,ITmedia]
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結論は「ARPUの引き上げ」?

 発表会で、ドコモの戦略をどう思うかと尋ねられたau事業本部長の両角寛文氏は「ARPUをどう上げていくかが課題と認識している。そのためにインタラクティブ性のあるものが必要」と答えた。ARPUを引き上げるインタラクティブ性のあるコンテンツ──ブログサービスは、まさにこれに当たる。

 自分でブログを運営したことがある人には分かると思うが、自分のサイトにはたいてい1日1回はアクセスする。コメントが書き込まれていれば、その返事を書くために2度、3度とアクセスすることになる。コメントやトラックバックの相手のサイトを訪れる──人気が出れば出るほどアクセス数が増えるブログは、まさに「インタラクティブ性」に富んだコンテンツといえる。

 もう1つがモブログだ。きれいな写真でなくても、添えてあるテキストが短くても、ライブ感のある写真付き日記はそれだけで楽しいもの。同じ写真付き日記を更新するのでも、デジカメで撮った写真をPCに取り込み、リサイズしてアップロードする手間に比べると、携帯で撮った写真をメールに添付して送信するだけで更新できるモブログは格段に手軽だ。「毎日日記を書くのは無理でも、モブログであれば続く」という声はよく聞く。

 写真付きメールは、テキストだけのメールよりも当然データ量が多い。モブログ更新のために定期的に写真付きメールを送るようになれば、自然とそのユーザーのデータARPUはアップする。「定額制に移行したユーザーは添付メールの利用が増える傾向がある」(2004年12月20日の記事参照)とはいっても、定額制でない相手に、写真付きメールを何度も送ってはただの迷惑になってしまう。しかしメールを送る相手がDUOBLOGのサーバであれば何度送っても問題ない。

 しかも、今回発表されたWIN端末は、メール添付容量が従来の150Kバイトから500Kバイトに拡大しており(5月23日の記事参照)、より大きなサイズの写真も、メールに添付できるようになった。携帯同士のやりとりなら壁紙サイズの写真で十分だが、ブログはPCでも閲覧することを考えると、VGAサイズくらいにはしたいところ。ブログサービスを提供することによって、大きなデータを送信するよう、ユーザーを自然に誘導し、習慣づけることができるのだ。

 現在さまざまな事業者が無料ブログを提供しているが、ユーザーの集客に結びつけられるポータル系サイト以外は、収益モデルが成り立たずに苦戦しているのが現状だ。DUOBLOGはサービスを開始してまだ1週間経たないが、すでに6000人のユーザーがブログを開設したという。DUOBLOGの試みがヒットすれば、ポータルサイトに続いて、通信事業者も無料ブログの成功例になれるかもしれない。

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