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» 2005年07月01日 20時00分 公開

ビジネスマン、ビジネスウーマンにもっと便利な端末、サービスを──NTTドコモキーマンが語るワイヤレス業界のこれから(2/4 ページ)

[本田雅一,ITmedia]

MNP後も、料金だけの争いにはならない

ITmedia MNPをすでに導入している各国の事例を見ると、激しい競争の末に価格引き下げ競争に入っているケースがほとんどです。日本ではどのような影響が携帯電話ビジネスにあるでしょう?

辻村 複合的な要素もあり、簡単に予測することはできません。もちろん、諸外国の事例は研究しています。まず事業者間を移行する際、お客様にとって可能なかぎり負担が少ない事務手続きであるべきです。その一方で、移行によってお客様に不利益が生じる場合にはそのこともきちんと説明する必要があります。適切な情報をしっかりとお知らせしなければならないと思います。

ITmedia MNP導入後、日本ではどのような点が争点になると思いますか?

辻村 我々は料金だけの競争にならないと予想しています。たとえば料金も端末も安いのに、ツーカーさんは契約数を伸ばすことができませんでした。彼らが今、契約数を伸ばしてきているのは、シンプルで簡単に使える携帯電話をお年寄り向きに打ち出したからです。顧客ニーズは複雑化していますから、“料金競争だけ”という事態には陥らないでしょう。ただし過去の例を見ると、MNP導入直後はマスコミなどで話題になりますし、各社とも自社への移行を勧誘する宣伝が一気に出てきますから、そこでの大きな動きに対して料金競争が行われる可能性はあります。しかし、それもある時期を過ぎれば変化するものです。

生活に密着したデバイスになることが最大のMNP対策

ITmedia つまり、携帯電話事業者ごと、ターゲットとするユーザー層のニーズに特化する形で特色が強まるということでしょうか?

辻村 現在、auさんは音楽を中心にパーソナルのエンターテインメントを重視しています。対して我々は生活に密着したサービスや機能を提供しようと考えています。ユーザー層でいえば、auさんは若者、我々はもう少し幅広い一般ユーザー層です。今後、NTTドコモは社会を支えているビジネスマン、ビジネスウーマンに対して、もっともっと使いやすい、便利な端末、サービスを展開していきたいですね。

 生活に密着したデバイスとして、ビジネスマンにとって有効なビジネスツールとしてより進化することが、最大のMNP対策になると言えるかもしれません。たとえば、これだけモバイルインターネットが普及していると、そこで利用するメールアドレスやいくつかのサービスから離れることが難しくなるでしょう。契約の移行を電話番号で縛られているという意識があるかもしれませんが、実際には、メールやアプリケーションなど、他にも変わって困る要素は多いはずです。

ITmedia MNPの後はイー・アクセスやソフトバンクなど、新規参入事業者のサービス開始が控えています。無線LANやWiMAXなど、他の無線方式との組み合わせなどの話題も出ていますが、今後の展開をどのように予想されていますか?

辻村 正直なところ、Wi-Fi、WiMAXに関しては、携帯電話事業者としてどのようにとらえていくべきなのか、まだ定まっていません。現在、ドコモの移動通信サービスは、約5000万人のお客様が利用されています。新たな無線方式の導入に向けては、この膨大な数のお客様が安心して使える通信インフラとして適当なシステムかなど多角的に検討しています。

新規参入事業者の影響は?

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