ボーダフォンライブ!FeliCaは、NTTドコモのiモードFeliCa、KDDIのEZ FeliCaと基本的に同等だが、一部独自の機能も搭載している。
1つは、リーダー/ライターから端末のメーラー、Webブラウザ、Vアプリを呼び出したり、任意のテキストを画面に表示させたり、端末を振動させたりする機能だ。例えば、店舗でお金を支払ったあとに「ありがとうございました」といったメッセージを表示したり、視覚障害の人のために、音の代わりに端末の振動で、処理が行われたことを示すなどの用途を考えているという。
ボーダフォンライブ!FeliCaの独自機能ではあるが、モバイルFeliCaの特徴である、三者間通信を利用して実現している。三者間通信とは、FeliCa対応端末をリーダー/ライターにかざすと、携帯電話のアプリケーションを起動する機能を指す。「三者間通信を利用しているので、他キャリアと互換の機能にすることも将来的には可能だろう」(尾崎氏)
テキストを表示したり、メールを送ったりする機能についてはNTTドコモのトルカ(9月14日の記事参照)に似ているが、「(トルカが)発表されたばかりということもあり、互換性があるかどうかは分からない。使い方は似ていると思う」(尾崎氏)とした。
もう1つの独自機能は、セキュリティ関連だ。端末を直接操作してロックをかけたり、電話をかけて遠隔ロックをかける機能に加え、あらかじめ決めたメールアドレスから端末へメールを送ることによって、遠隔でFeliCa機能をロックする仕様で開発を進めているという。また、ロックの設定状態を分かりやすく確認できる機能も搭載する。
FeliCaを利用するICアプリは、Vアプリと異なるフォルダから呼び出す形。メニューにはICアプリ用のアイコンを用意する。
ボーダフォンのFeliCa対応端末第1号機となる703SHfでは、プリインストールされるICアプリは、電子マネー「Edy」用のアプリのみ。「たとえば交通系などのアプリは、地域性も強いし、使う人は使うが、使わないひとは使わないもの。スタンダードな構成にした」(説明員)
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