神姫バス、おサイフケータイをバス乗車券に

» 2005年11月24日 20時18分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 神姫バスは11月21日、非接触ICチップ技術FeliCaを利用したカード「NicoPa(ニコパ)」と、おサイフケータイで乗車できるサービス「モバイルNicoPa」を提供することを発表した。また、スルッとKANSAIが発行している「PiTaPa」、JR西日本が発行している「ICOCA」(11月11日の記事参照)も神姫バスで利用できるようになる。

カード名 発行会社 交通機関 NicoPaエリア PiTaPaエリア ICOCAエリア
NicoPa 神姫バス 神戸市などの路線バス × ×
PiTaPa スルッとKANSAI 関西私鉄各線、バス
ICOCA JR西日本 関西JR各線
PiTaPaは、スルッとKANSAI協議会加盟交通事業者のエリア内で鉄道・バスに利用できるポストペイドカード。ICOCAはJR西日本エリア内で利用できるプリペイドカード。JR西日本のICOCAと、スルッとKANSAIのPiTaPaは、2006年1月21日から相互利用が可能になる

 カード型NicoPaの利用開始は2006年1月20日から、モバイルNicoPa、PiTaPa、ICOCAの利用開始は2006年2月1日からとなる。利用できる範囲は、三田営業所または篠山営業所の管轄路線と、三田駅発着の全路線。NicoPaは子供用も発行するが、モバイルNicoPaは大人用のみ。

 モバイルNicoPaが利用できるのは、NTTドコモのおサイフケータイ全機種。神姫バスが無料でiアプリを配布する。「au、ボーダフォンについては対応予定は決まっていない」(神姫バス)

 NicoPaは「NicoPa乗車券」と「NicoPa定期券」の2種類。どちらもバリューはプリペイドでチャージする。チャージした額の10%のプレミアが付加され、例えば1000円チャージすると1100円分利用できる。

 また、本サービス提供に伴い「乗り継ぎ割引」サービスを開始する。神姫バス同士を60分以内に乗り継いだ場合、大人1人につき80円、子供1人につき40円を、2乗車目の運賃から割り引く。

NicoPaのカードデザイン。左から基本デザイン、NicoPa定期券、NicoPaプリペイド券
乗車時(左)と降車時(右)の利用イメージ

 おサイフケータイでバスに乗れるサービスとしては、愛媛県松山市の伊予鉄道のバスが8月からサービスを提供しており(7月19日の記事参照)、長崎県でも12月よりサービス提供予定(7月29日の記事参照)で、NicoPaが3例目となる。また、自社発行ICカードと他社発行のICカードをどちらも利用できるシステムはバスでは初めての試みとなる。

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