MS、新Windows Mobile端末やキャリアとの提携を発表

» 2006年02月13日 18時04分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは2月12日、バルセロナで開催の3GSM World Congress 2006で、携帯電話キャリアおよび携帯電話メーカーとの提携を発表した。

 Cingular Wireless、Orange、T-Mobile、Vodafoneは、「Windows Mobile 5.0」搭載端末を利用している顧客向けの「Messaging and Security Feature Pack(MSFP)」の無料アップグレードを発表した。アップグレードにより、顧客はプッシュ式メール技術「Direct Push」や強化版の管理・セキュリティ機能を利用できるようになる。

 またDirect Push技術を搭載した新しいWindows Mobile端末も発表された。Hewlett-Packardの「HP iPAQ hw6900 Mobile Messenger」、GIGABYTEの「Gigabyte Communications g-Smart」、ASUSの3Gスマートフォン「ASUS P305」、Fujitsu Siemensの「FS Pocket Loox」などの新端末が披露された。

 このほか端末関連では、Texas Instruments(TI)の「OMAPV1030 EDGE」チップセットを採用したWindows Mobileスマートフォンの開発も発表された。Amoi Electronics、 HTC、Sagem Communicationが開発に当たっているという。高額なデュアルコアチップセットを使っていたこれまでのスマートフォンとは違い、低コストのシングルコアチップセットアーキテクチャをベースにしているため、端末のコストが全体的に大きく削減されるとMicrosoftは述べている。これらの携帯電話は12カ月以内に登場するという。

 またMicrosoftはこの日、同社のサービス配信ソリューション「Microsoft Connected Services Framework」をBell Canada、BT Retail、Celcom Malaysiaなどの通信企業が採用したことも明らかにした。

 Connected Services Frameworkは、携帯キャリアが加入者向けの統合型通信サービスを集約、提供、管理できるようにするソフトウェア製品。既にFrance Telecomに採用されている(7月7日の記事参照)

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