今や携帯業界最大のイベントとなった「3GSM World Congress」。2006年は規模拡大に伴い、仏カンヌからスペインはバルセロナに場所を移しての開幕となった。
8Mカメラ付き端末(2月14日の記事参照)や4Gバイトメモリを搭載した“ウォークマン携帯”(2月14日の記事参照)など、数多くの新端末が発表されたほか、フルキーボードを備えた端末が注目を集めた。Sony Ericssonの「M600」はシーソー構造のキーを用い、1つのキーに2種類の文字を割り振った(2月15日の記事参照)。Windows Mobileを搭載した「hw6900」もフルキーボード搭載端末だ(2月16日の記事参照)。
Symbian、Windows、Linuxといった携帯向け汎用OSの世界への新規参入も発表された。ACCESSの「ACCESS Linux Platform」(ALP)だ(2月15日の記事参照)。Palm OSを元としたLinuxベースのOSで、既存Palmアプリケーションも動作する。2007年には搭載端末が登場する見込みだ。
苦境の三洋電機が、CDMA携帯電話部門をNokiaと新たに作る合弁会社に移管する(2月14日の記事参照)。名称は「三洋ノキアモバイルデバイシス」。堅調な携帯電話事業だが、Nokiaと組むことで中長期的な成長を目指す。
一方のNokiaはGSMやW-CDMA分野に強く世界シェアトップ。しかしCDMA2000が主流の北米ではシェアを落とし、日本市場にはうまく食い込めていない。米Sprint向けや国内のau向けに強い三洋と組むことで、これらの市場に食い込む狙いがある。
JR東日本の「Suica」、JR西日本の「ICOCA」に続き、JR東海はプリペイドタイプの交通用ICカード「TOICA」を発表した(2月16日の記事参照)。2006年秋から導入を進める。
端末開発コスト上昇に伴い、部品やソフトウェアなどの共通化が進む携帯電話プラットフォーム。ドコモとルネサス テクノロジ、富士通、三菱電機、シャープの5社は、HSDPAのプラットフォームを共同開発する(2月13日の記事参照)。2007年度半ばを目処に開発を進め、富士通、三菱電機、シャープが自社製品に採用する。
ベースバンドチップには、ルネサスが開発中のHSDPA/W-CDMA/GSM/EDGEの各通信方式に対応したSH-Mobileコアのチップを使う(2005年8月24日の記事参照)。通信処理やアプリケーション処理のソフトウェアも共通化し、OSとしてはSymbian OSを利用する。
24日には、ドコモの702i(D)4機種と(2月16日の記事参照)、Nokia製のGSM対応FOMA「NM850iG」が全国一斉発売となる(2月15日の記事参照)。
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