携帯電話を首から提げる人が多い韓国だが(2005年10月13日の記事参照)、Samsung電子から首からぶら下げて利用するのに最適な携帯電話「SPH-S4300」(KTF用)が発表された。
一見、MP3プレーヤーのようなSPH-S4300。MP3専用チップや1Gバイトのフラッシュメモリを搭載しているほか、音楽ファイルはMP3/OGG/WMAといったファイル形式に対応。また曲のハイライト部分を自動的に再生してくれるHigh Light機能を搭載している。これは特定のタグが収められた音楽ファイルに限り有効で、それ以外は最初の約20秒をハイライト再生する。このほか中国語・英語・日本語の曲タイトル表示にも対応し、USB 2.0も搭載するなど、MP3プレーヤーに引けをとらない機能を誇る。
同じくSamsung電子からナビゲーション機能が強化された「SCH-V850」(SKT用)も発表されている。SCH-V850は「ブルーブラックフォン II」デザインに、韓国の全国地図とGPSチップを内蔵した端末だ。
通常、携帯電話によるナビゲーションといえば、携帯インターネットを通じて地図をダウンロードしなければならないが、SCH-V850ならその必要もない。またGPSチップを内蔵しているので、アンテナキットを別途用意する必要なく、携帯電話単体でナビゲーションサービスを受けられる。歩行者案内サービスにも対応するので、登山時などでも利用できそうだ。
いつも凝ったデザインで市場に新しいスタイルを提案しているPantech & Curitelからは、久々にシンプルな端末が登場した。「PT-S210」(SKT用)は、43(幅)×89(高さ)×19.6(厚み)ミリ、重さは88.5グラムというコンパクトな端末。それでも前後に回転し、多様な特殊効果や撮影モードを備える130万画素のカメラやMP3プレーヤーなど、基本機能はしっかりと備えている。
英韓・漢字辞書や、韓国4大都市の地下鉄地図も内蔵されており、携帯以外の生活ツールとしての活用度も高い。価格は35万ウォン(約4万3000円)程度だ。
補助金が再開された影響で、韓国市場は新端末ラッシュだ。注目すべきはいずれも低〜中価格帯である点。補助金の恩恵を感じやすくするための価格戦略かもしれないが、やはり韓国では今が端末の買い時であるといえる。
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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