ボーダフォンは5月1日、同社がネットワーク品質測定業務を委託しているノキア・ジャパンと連名で、基地局関連情報がファイル交換ソフト「Winny」を介して流出したと発表した。
4月25日に、ボーダフォンの基地局情報がWinnyを介してインターネット上に流出しているとの通報があり発覚した。調査の結果、ノキアからネットワーク品質測定業務を請け負った下請け企業の従業員が、自宅で作業を行うため基地局情報を社外に持ち出し、ウイルスに感染していた個人用PCにデータを保存したため情報が流出したことがわかった。
流出した情報は、大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、兵庫県の2府4県にある、ボーダフォンが土地を借りて設置している基地局の所在地と地権者の氏名634人分。資料にフルネームが記載されていたのは239人、名字だけ記載があったのが395人だが、いずれも姓名/名字と基地局所在地の住所のみで、電話番号などの個人情報は含まれていない。また、ボーダフォンの携帯電話サービスを利用しているユーザーの個人情報は一切流出していないという。
ボーダフォンとノキアは、情報流出の原因となった下請け業者に対し損害賠償の請求を検討する。
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