NEC、おサイフケータイを利用したリモート印刷の実証実験

» 2006年05月08日 23時04分 公開
[ITmedia]

 NECと富士ゼロックスは5月より、FeliCa対応携帯電話(モバイルFeliCa)を利用したリモート印刷の実証実験を共同で実施する。

 実証実験が行われるのは、自席のPCから文書管理システムに文書を登録、モバイルFeliCaから文書管理システムにアクセスして印刷する文書を選択して、出張先の拠点などに設置されたプリンタにモバイルFeliCaをかざすことで、選択した文書をネットワーク経由で印刷するシステム。

 同システムを利用することで、多くの文書をモバイルFeliCaで持ち運んでいるように行動することが可能になり、重要書類の紛失防止による情報漏えい対策の強化や、利便性の向上が実現されるという。

 本年10月からは、モバイルFeliCaに両社の社員証機能を付加。文書管理システムへの文書の登録時に、社員証を利用した認証を行なうコンテンツセキュリティ機能、ビル入場時に入退場管理システムの認証を受けていない者は、プリンタでの印刷を制限する入退室管理連携機能、印刷者や印刷枚数など課金に必要なログ情報を管理するログ管理課金機能などが、新たに追加される予定だ。

 両社は今回の実証実験を通して、新システムの利用状況の分析や印刷時の課金方法の検討などを行ない、セキュリティを確保した上で、複数企業・拠点にまたがる文書管理や印刷管理を実現するソリューションの開発、提供を目指していくという。

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