総務省は5月19日、2005年末時点の「通信利用動向調査」結果を発表した。モバイル端末からのインターネット利用者数が、PCからの利用者数を初めて逆転したという。
調査によると、個人のインターネット利用者では携帯電話などの移動端末の利用者数が前年末から1098万人増加。推計で6923万人に達しており、これはPC利用者数の推計6601万人を上回っている。なおインターネット利用者数の、推計8529万人のうち過半数にあたる推計4862万人は、PCとモバイル端末を併用している。
利用率を見ると、携帯電話利用率が71.9%でPC利用率の56.7%を約15ポイント上回っている。世代別に見てもほぼ同様だが「6〜12歳」だけは約37ポイントの大差で、PCが携帯より上位にきている。なお、携帯利用率は60代後半でも約5割の高い率を誇るが。PC利用率は50代で55%、60代後半で22.7%に落ち込んでいる。「操作に相応の知識が必要なPCは、携帯電話以上に世代別デジタル・ディバイドが存在する」(総務省)
ブロードバンド回線の利用者数は、前年末と比べて460万人増加して推計4707万人となった。光回線の利用率が6.1%から14.8%に倍増した一方、DSL回線の利用率は39.2%から34.2%へと初めて減少。企業・事業所でも同様の傾向が見られるという。
調査は2006年1月に、全国の世帯、企業および事業所を対象として実施されたもの。6400世帯、3000企業、5600事業所に対して、郵送による調査票の配布および回収を行った。
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