Windows Mobile 5.0には現在、以下の3タイプがある。
for Pocket PCとfor Pocket PC Phone Editionでは、QVGA以上の解像度の表示デバイスが利用でき、タッチパネルによる操作が可能だ。この2つの違いは、電話機能(GSM/W-CDMA)の有無となる。一方for SmartPhoneでは、タッチパネルがなく、基本的な操作をテンキーなどで行うハードウェア、より一般的な携帯電話に搭載されることを想定している。
ハードウェアを提供するメーカーは、目的に応じて3タイプのどれかを選んで自製品に搭載することになるが、必要に応じてメーカー側でソフトウェアを追加したり、省略したりすることができる。
Windows Mobile は、コア部分となるWindows CEのバージョンアップなどに合わせて、大きく変化するが、それだけがアップデートのタイミングではない。実際にはリリース後も、バージョンアップによる機能強化などが常に行われている。
Windows Mobile はOEMメーカー向けの製品であるため、各OEMメーカーのハードウェアに移植するためのアダプテーションキットを含めた形で提供されている。アダプテーションキットの修正や機能のアップデートは随時行われており、特に機能強化のためのアップデートは「Feature Pack」と呼んでいる。
新しいプラットフォームのリリース、つまりWindows Mobile のバージョンアップは数年に1回のペースだが、Feature Packはそれよりも短いサイクルでリリースされる。そのため、同じバージョンのWindows Mobile がインストールされたデバイスでも、新しい機種には新しい機能が追加される、ということが起こりうる。
マイクロソフトは2005年4月にWindows Mobile 5.0を、その後11月に「MSFP(Messaging and Security Feature Pack)」と呼ばれるFeature Packをリリースしている。
MSFPは、Exchange Server 2003 SP2に対応しており、ExchangeとWindows Mobileの連携を強化するものだ。MSFP+Exchange Serverで可能になる追加機能は、Windows Mobile デバイスへダイレクトにプッシュEメールを送る機能、デバイス管理関連機能、セキュリティ強化機能などがある。Windows Mobile デバイスを企業導入する場合にはとても重要なFeature Packといえる。なお、Windows MobileとExchange Serverを組み合わせた利用方法の詳細については、第5回で詳しく解説する。
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※記載されている会社名および商品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。記載事項は2006年5月現在のものです。
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日
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