Windows Mobile プラットフォームとは何かWindows Mobile ビジネス活用講座――第2回(2/4 ページ)

» 2006年05月24日 00時00分 公開
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 Windows Mobile 5.0には現在、以下の3タイプがある。

  1. Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC
  2. Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC Phone Edition
  3. Windows Mobile 5.0 software for SmartPhone

 for Pocket PCとfor Pocket PC Phone Editionでは、QVGA以上の解像度の表示デバイスが利用でき、タッチパネルによる操作が可能だ。この2つの違いは、電話機能(GSM/W-CDMA)の有無となる。一方for SmartPhoneでは、タッチパネルがなく、基本的な操作をテンキーなどで行うハードウェア、より一般的な携帯電話に搭載されることを想定している。

 ハードウェアを提供するメーカーは、目的に応じて3タイプのどれかを選んで自製品に搭載することになるが、必要に応じてメーカー側でソフトウェアを追加したり、省略したりすることができる。

アップデート&機能追加のスケジュール

 Windows Mobile は、コア部分となるWindows CEのバージョンアップなどに合わせて、大きく変化するが、それだけがアップデートのタイミングではない。実際にはリリース後も、バージョンアップによる機能強化などが常に行われている。

 Windows Mobile はOEMメーカー向けの製品であるため、各OEMメーカーのハードウェアに移植するためのアダプテーションキットを含めた形で提供されている。アダプテーションキットの修正や機能のアップデートは随時行われており、特に機能強化のためのアップデートは「Feature Pack」と呼んでいる。

 新しいプラットフォームのリリース、つまりWindows Mobile のバージョンアップは数年に1回のペースだが、Feature Packはそれよりも短いサイクルでリリースされる。そのため、同じバージョンのWindows Mobile がインストールされたデバイスでも、新しい機種には新しい機能が追加される、ということが起こりうる。

 マイクロソフトは2005年4月にWindows Mobile 5.0を、その後11月に「MSFP(Messaging and Security Feature Pack)」と呼ばれるFeature Packをリリースしている。

 MSFPは、Exchange Server 2003 SP2に対応しており、ExchangeとWindows Mobileの連携を強化するものだ。MSFP+Exchange Serverで可能になる追加機能は、Windows Mobile デバイスへダイレクトにプッシュEメールを送る機能、デバイス管理関連機能、セキュリティ強化機能などがある。Windows Mobile デバイスを企業導入する場合にはとても重要なFeature Packといえる。なお、Windows MobileとExchange Serverを組み合わせた利用方法の詳細については、第5回で詳しく解説する。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日