第四管区海上保安本部、ドコモ・システムズの位置情報サービスを利用して漁船位置情報検索システムを実験

» 2006年06月15日 22時26分 公開
[ITmedia]

 ドコモ・システムズは6月13日、同社が提供するASPサービス「DoCoです・Car」(2004年12月22日の記事参照)が、第四管区海上保安本部が行った実証実験「GPSによる漁船位置情報検索」に採用されたことを発表した。

 伊勢湾内の漁船の安全運行管理を目的に、ドコモ・システムズが提供する、GPSと携帯電話を活用した位置情報管理システム「DoCoです・Car」を利用して、検証を行ったもの。

 漁船などの小型船はレーダに映りにくく、また船舶自動識別装置などの通報装置を搭載していない船舶も多いことから、他船において、その船位を把握することは困難だった。しかし昨年12月、定期船や漁船などを対象に「DoCoです・Car」を利用し、約2週間にわたる検証を行ったところ、位置情報が設定時間間隔で取得できるなどの有効性が確認できた。そのため今回、4月1日から5月31日まで、伊勢湾内で操業する漁船30隻を対象に、さらなる実証実験を行うことになった。

 ドコモ・システムズは今後、実証実験の結果を調査・解析し、本格導入に向けた準備と、より質の高いサービス提供を検討していく予定だという。

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