6月19日、Nokiaのプライベートイベント「Nokia Connection 2006」がシンガポールで開幕した。4つの新たな製品カテゴリーを紹介するとともに、W-CDMAの普及機など新モデルを発表した。
オープニングセレモニーでは、Nokiaカスタマー&マーケット・オペレーション担当のロバート・アンダーソン上級副社長が、新しい4つの製品カテゴリーを紹介。同社が16カ国で行った調査によれば、携帯電話の利用者のセグメントは11に分かれているという。各セグメントのユーザーニーズは異なっており、今やすべてのニーズを1台でカバーできる端末は存在しないのが実情だと説明する。
そのため各端末ベンダーは毎月のように新製品を投入しており、例えば中国では月に数十機種がリリースされるなど、ユーザーにとっては端末の選択肢が増える一方、端末の選択が年々難しくなってきているという。そこでNokiaは各セグメントのユーザーすべての要求に応えるべく、同社の製品ラインアップを4つのカテゴリーにリニューアルした。各カテゴリーの名称はそれぞれ「Live」「Connect」「Achieve」「Explore」となっている。
Liveはデザインやスタイルを追及した製品で、このカテゴリーの製品を求めるユーザーは、端末そのものに自己表現を求めているとする。代表的な製品は「Nokia 8800」(2005年4月の記事参照)や「L'Amour Collection」(2005年11月の記事参照)といったデザイン重視のファッショナブルなシリーズで、素材や端末の外観を重視した製品をラインアップする。
Connectは、携帯電話をシンプルに利用したいユーザーのための製品カテゴリー。スタイルや性能を両立させながらも、使い勝手を重視したバランスの良い製品になる。またAchieveは、「Eseries」(2005年10月の記事参照)に代表されるエンタープライズ向け端末、「Explore」は最新機能を搭載したNokia 「Nseries」(2005年10月の記事参照)で、モバイルテレビや高画質カメラなど、テクノロジーのリーダーシップを実現するラインアップとなる。「このように製品カテゴリーを4つに集約することで、Nokiaはあらゆるセグメントのユーザーニーズに応える製品をすべて提供できるようになるだろう」と同氏は説明した。
続いてモバイルフォン事業部・上級副社長のカイ・オイスタモ氏が新製品を発表。多くのユーザーが求めている端末はフル機能を搭載したハイエンドモデルではなく、実際には簡単に使えながらも適度な機能を備えた手ごろな価格の端末だという。そのため今回発表する4機種は、いずれもConnectカテゴリーに属する製品となった。既存のユーザーが新たに端末をアップグレードしやすいよう、これまでの操作性を引き継ぎながら、デザインやスタイルをより洗練されたものにしたと話す。いずれの製品も2006年下期中の発売を予定している。
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