「Nseries」はフェラーリ──Nokiaのマウロ副社長

» 2005年05月10日 17時31分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 「エンジンも外観もすごい。Nokia Nseriesはフェラーリ」──。アジア地域のセールス・チャネル マネージメント部門で副社長を務めるマウロ モンタナーロ氏は、マルチメディア端末の新ブランド(4月27日の記事参照)を、自身の出身地であるイタリアのスポーツカーに例えた。「通信キャリアから見れば、その多機能さがフェラーリのエンジンのように魅力的に映るだろう。再販市場では、“エンジンも外観もすごい”というイメージでアピールできる」(マウロ氏)

 音楽携帯(3月11日の記事参照)や高機能カメラ携帯(3月10日の記事参照)が注目を集める中、満を持して投入するNseriesについて、マウロ氏とデザインマネージャーのサイモン・ブラッドフォード氏に聞いた。

 アジア地域のセールス・チャネル マネージメント部門で副社長を務めるマウロ モンタナーロ氏(右)とデザインマネージャーのサイモン・ブラッドフォード氏(左)

“禅、そして日本庭園のような”シンプルさを目指す

 携帯電話の販売形態には、大きく2つのモデルがある。1つは日本で展開されている“キャリアモデル”。通信キャリアがサービスや端末の仕様を決め、それに沿った端末をメーカーが開発してキャリアに納品するスタイルだ。

 もう1つは“再販モデル”。一定のプラットフォームを使った標準的な端末をメーカーが開発・販売するスタイルで、東南アジア地域はこの再販モデルが主流になっている。

 Nseriesは、どちらのモデルにも対応できる端末だとマウロ氏。日本市場への投入を視野に入れているのはもちろん、音楽配信サービスや大容量画像の送受信など、3Gならではのサービスを提供する土壌が整っていない地域向けにもアピールできる端末だと胸を張る。

 その理由の1つは、「さまざまな先進機能を備えていながら、シンプルな操作性を追求した」(マウロ氏)端末である点。「(再販モデルの)アジア各国の小売店では、店頭デモで特徴を見せたり、使い方を教えたりといったことが重要になる」(同)。操作の分かりやすさは購入者へのアピールポイントになるだけでなく、販売する側の説明のしやすさにもつながるというわけだ。

 ボディデザインも“シンプルさ”にこだわった。デザインマネージャーのサイモン・ブラッドフォード氏はそれを「禅、そして日本庭園のようなデザイン哲学」と表現する。「さまざまな機能が入ってくる中、いかにシンプルな端末に見せるか」を重視したと話す。「ブラックとシルバー、メタルを組み合わせたクラシックでモダン、そしてピュアなイメージ」(サイモン氏)

 素材にはステンレススチールやアルミニウムを使った。「使いにくそうだと思わせない素材にしており、見た目も優しい」(同)

 インドやインドネシアなど、今後出荷の増大が見込める地域では「ブランドや見た目で端末を選ぶ」(マウロ氏)傾向があるといい、こうした地域でもアピールできる端末を目指したという。

 端末のサイド部分にアルミニウムを使った「N90」。音楽携帯の「N91」は、素材にステンレスを採用


 ムービーカメラのようなスタイルで自分撮りも可能だ

 キャリアのインフラに依存することなく200万画素カメラや音楽機能を楽しめる点も再販市場にアピールできる点だとマウロ氏。「インフラが整っていない国に向けにはコダックやHPと協力して、“美しい写真をプリントできる”ことを説明する。音楽機能もPCでリッピングした音楽を再生できるので、単体でも端末の持つポテンシャルを引き出せる」(マウロ氏)

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