LGは7月に、下り1.8MbpsのHSDPAに対応した携帯「LG-CU500」をCingular Wireless向けにリリースした。LG-CU500はその特徴を活かせるよう、Cingular VideoやCingular Musicといったサービスに対応するほか、AOL Instant MessengerやMSN Messenger、Yahoo! Messengerといった人気のメッセンジャーも利用できる。Bluetoothに対応し、外部メモリとしてMicroSDを採用するなど、上記のサービスを利用する際の便宜性を高めている。
LGは3G市場でのシェア拡大のほかに、デザインにも力を入れている。その代表作が「チョコレートフォン」(2月28日の記事参照)だ。
現在チョコレートフォンは、中国を始めとするアジア地域やイギリス、ロシア、メキシコといった国で販売されているが、6月末からはブラジルへも提供を開始した。ここではCDMA(モデル名はMX800)/GSM(モデル名はMG810)の両バージョンを販売している。
ブラジル版チョコレートフォンは、デザインや機能を現地の好みに合わせたものとなっているが、「ブラックラベル」シリーズとして高級路線はそのまま。ブラジルでLG電子のブランド力を高めることとなりそうだ。
8月には、Verizon向けにチョコレートフォンを提供する。中央の[決定]キーを丸くするなど、デザインも韓国版とは若干異なっており、発売前からPRサイトを設けるなど力が入っている。
一方のSamsungも、海外向け端末の開発に熱心だ。そのキーワードは「最先端」。最新の技術を搭載した携帯電話をどこよりも早く出し「最先端のSamsung」というイメージを定着させることに心血を注いでいる。
同社は米国市場では初の300万画素携帯「SCH-A990」を、Verizon向けに投入した。これまでの米国市場における最高画素数は、同社の200万画素携帯「SCH-A800」だったが、自社でこの記録を更新。あくまで「高機能路線」で市場展開を図る。
またSamsung電子はヨーロッパ市場向けに、UMAに対応した(3月22日の記事参照)「SGH-P200」を販売開始した。
UMA(Unlicensed Mobile Access)は、ライセンスされていない周波数帯を使って、携帯電話網と公衆無線LAN網との間でハンドオーバーを可能にする技術。Samsungでは今年第3四半期に、UMA携帯の米国版(T709)の販売を予定し、次世代通信競争への準備も万端の体勢だ。
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