NTTドコモは、法人向け端末「N900iL」の後継モデルとなる「N902iL」を2007年早春に発売する。携帯電話をオフィスの内線電話として利用するためのシステム「PASSAGE DUPLE」(2005年2月の記事参照)や、2006年11月1日のサービスインを予定している「ビジネスmoperaIPセントレックス」などに対応する企業通信システム端末として投入するもので、ドコモの法人営業部門およびパートナー企業を通じて販売する。
IEEE802.11gへの対応により、最大54Mbpsの高速通信に対応。内蔵のフルブラウザで、PC向けのWebサイトや社内のイントラネットに快適にアクセスできる。IEEE802.11eにも対応し、同時通話数の拡大や通話品質の向上などの機能強化も図られた。VoIP機能についても、通話品質やハンドオーバー性能、内線子機として利用する際の操作性などが改善されている。
ビジネス利用では必須となるセキュリティも強化。端末を紛失した際に、遠隔操作で各種機能をロックする「おまかせロック」、個人情報が含まれる電話帳やスケジュール、メールなどの機能を操作できないように設定する「オリジナルロック」、端末の操作が行われないまま一定時間が経過すると自動でボタン操作を利用不可にする「キー操作ロック」などのセキュリティ機能に対応した。
おサイフケータイ機能にも対応し、入退室や勤怠管理、社内システムへのログイン機能といった用途にも活用できる。
N902iLの外観はN902iをベースにデザインされている。実際ダイヤルキー周りなどはN902iそのものだ。ただ背面側はまったく異なる形状なので、閉じた状態では同じメーカーの端末であることすら分からないほどだ。ボディカラーはコスミックブラック1色のみとなっている。
端末名 | 「N902iL」 |
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サイズ | 51×106×25.2ミリ |
重さ | 126グラム |
メインディスプレイ | 2.5インチ(345×240ピクセル)26万2144色表示の半透過型TFT |
サブディスプレイ | 1インチ(30×120ピクセル)モノクロSTN |
外部メモリ | miniSD(カードは別売) |
アウトカメラ | 130万画素νMaicovicon |
インカメラ | 11万画素CMOS |
連続通話時間 | FOMA:約160分、無線LANは未定 |
連続待ち受け時間 | FOMA:約500時間、無線LANとデュアル時は未定 |
ボディカラー | コスミックブラック |
その他の機能 | プッシュトーク、おサイフケータイ、PDFビューア、電話帳預かりサービス対応 |
無線LAN | IEEE802.11b/g準拠、セキュリティ:WEP、IEEE802.1x、WPA(TKIP)、WPA2(AES)、QoS・省電力:WMM、WMM-PS(IEEE802.11e EDCA、u-APSD相当)、フルブラウザ、プレゼンス機能、インスタントメッセージ機能 |
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