トルカやQRコードを使い、携帯による情報配信を積極的に行うタワーレコード。また、子会社のナップスタージャパンが手がける音楽配信サービス「napster」も、FOMAの一部機種に対応しており、ダウンロードした音楽を携帯で聴けるようになっている。
音楽CD小売店としてのタワーレコードが携帯に期待するのは何か? 後編ではドコモとの提携、napsterの話題を中心に、タワーレコード事業推進室室長の五味陽介氏に話を聞いていく。
2005年11月、タワーレコードとドコモは業務・資本提携を行った(2005年11月の記事参照)。以来両者はさまざまな形で共同の事業を行っている。
ドコモとの提携に基づき、タワーレコードが行っているサービス内容のうち、主なものだけでもこれだけある。
タワーレコードは、ドコモが力を入れて進めているクレジット決済サービス「iD」をいち早く店舗へ導入しただけでなく、“iDで支払うとWポイント”などの各種キャンペーンを行うことで、iDの利用率向上に大きく貢献している。
前編で触れたように冬のセールではガチャピンをキャラクターにして展開しているが、夏のセールでは「ドコモダケ」を押し出し、夏のセールとiD/DCMXの両方をアピールしていた。
一方ドコモはFOMA 903iシリーズで“ミュージックケータイ”を強くアピールしているが、その柱は2つある。1つは、着うたフルやミュージックチャネルへの対応、そしてもう1つは、タワーレコードの子会社であるナップスタージャパンが行っている音楽配信サービス「ナップスター」への対応だ。
ナップスターがこれまでの音楽配信サービスと大きく異なるのは、定額制で聴き放題の料金体系を持ち込んだことにある。1曲数百円で楽曲を購入する「Napster a la carte」もあるが、ナップスターの主力サービスとなっているのは「月額1280/1980円で聴き放題」である「Napster Basic/Napster To Go」だ。Napster BasicはPCでだけ曲を再生できるが、Napster To Goであれば、ドコモの携帯など、対応ポータブルプレイヤーへ曲を転送して聴くことができる。
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