東京一極集中が進む中、国も東京都も「東京」の世界的競争力を高めようと、力を尽くしている。鉄道会社も深くかかわり、企業としての生き残りを図るべく、「都市改造」ともいうべき大規模な再開発を進めている。
首都圏、それも都心に近づくほど、都市を改造しようとする動きが進んでいる。その象徴が山手線沿線だ。いくつもの駅で再開発プロジェクトが進み、新宿駅は2040年代、渋谷駅は2027年度、品川駅は2036年度の完成を目指している。多くの人が集まる都心部が、変わろうとしている。
そんな再開発エリアを、歩いてみた。
江戸時代の新宿といえば、宿場のひとつ(内藤新宿)であって、明治時代になっても東京の「街外れ」であったが、今やすっかり東京の中心部になってしまった。日本の鉄道で最も多くの人が利用するのは新宿駅であり、巨大迷宮化と思えるくらいに駅の規模が広がってしまった。駅の内側も外側も、工事に次ぐ工事、さらに工事と相次ぎ、いつも工事をしているような状況になっている。
駅の利便性向上を図るための工事もあれば、商業施設やオフィスなど、不動産価値を高め、収益力アップを目的とした工事もある。それらに、行政も鉄道会社も大きく関与している。
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