利用されない指定席券売機 やっぱり「駅の窓口廃止」は間違っている杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ)

» 2023年11月10日 07時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 インターネット予約のおかげで新幹線の移動はとても便利になった。会員情報として交通系ICカードを登録し、予約情報をひも付けるときっぷは不要。自動改札を通って、乗車して、下車して、自動改札を通れば移動完了だ。

 最近は、JR東海の予約サービス「EXアプリ」を開いたら、新型車両「N700S」を使用する列車がマークで明示されるようになっていた。

 「N700S」はビジネス向け普通車「S Work 車両」に1.5人掛け「S Work Pシート」を備えているほか、車内Wi-Fiサービスも強化されている。従来は列車一覧表ですべて「N700系」とくくられていた。「N700Sマーク」があれば、ビジネスパーソンも安心だ。もう「当たり外れ」はない。JR東日本も「新幹線eチケットサービス」があって発券不要。ビジネスパーソン向け車両「TRAIN DESK」がある。

EXアプリで「N700S」使用車両が判別できるようになった。これは「確実にN700Sを使用する」という意味で、マークがなくてもN700Sが使われる列車もある

 オンライン予約は便利だ。しかし便利なのは、移動が新幹線で完結する場合だけだ。そこに在来線が絡むといきなり不便になる。新幹線の特急券+乗車券とは別に在来線分を買うと、かなり割高になる。目的地まで新幹線と在来線を乗り継ぐ場合、たいていは発駅から着駅まで通しで買うと運賃が安くなる。だから新幹線と在来線をまとめて買いたい。

 ところがJR東日本の「えきねっと」、JR西日本、JR東海、JR四国などが採用する「e5489」などで在来線を予約すると発券が必要だ。発券できる駅が少ないし、JRの事業エリアを越えると発券してくれない。

 一筆書き経路だったりすれば窓口がないとお手上げだ。窓口で係員に相談した方がいい。ところがその窓口が激減している。

オンライン予約の普及に伴い、JR東日本の窓口が減っている。移動が新幹線で完結せず在来線が絡んだり、一筆書き経路では窓口がないとお手上げだ(出典:写真AC、みどりの窓口
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