JRの「EXサービス」と「えきねっと」 どこで“差”が付いたのか経済の「雑学」(1/4 ページ)

» 2024年02月08日 08時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 ここ数年、JRの各駅から「みどりの窓口」が姿を消し、新幹線や特急の指定席を購入する窓口が減少している。代わりに駅に並ぶのは、指定席券売機だ。

JR東日本は2021年、「みどりの窓口」を25年までに7割程度減らす方針を発表

 一方で、新幹線や特急はインターネット経由での予約が当たり前になりつつあり、スマホアプリから予約可能なものも多い。チケットレスで全てが完結する場合もあれば、指定席券売機で発券しなければならない場合もある。

 利用者からは「駅の窓口削減は不便だ」という声が多く、鉄道会社が非難されるケースが多い。従来はきっぷを買う人が駅係員に話しかけ、駅員がその内容を解釈した上でJRグループが運用している予約・発券システム「マルス(MARS)」の端末に入力していた。それが今では、予約の方法によっては利用者自らがマルス端末に入力するのと同じような手間が発生している。

20年から稼働を開始した最新の「マルス505」(出典:JR鉄道情報システム)

 列車の指定席予約サービスといえば、主にJR東海・西日本・九州の「EXサービス」と、JR東日本・北海道の「えきねっと」が挙げられる。ほかにも、在来線を中心としたネット予約システムとしてJR西日本・四国の「e5489(いいごよやく)」、JR九州の「インターネット列車予約」がある。

 しかし、スマートフォンのチケットレスアプリで使えるのは、「EXサービス」と「えきねっと」がメインとなっている。

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