Analog Devicesは3月13日、3G携帯電話伝送規格対応の次世代マルチキャリア・ワイヤレス基地局向けに、2チップIFレシーバ・ソリューションを発表した。
同ソリューションは、デュアル・チャンネル可変ゲインアンプ「AD8376」とIFダイバーシティ・レシーバ「AD6655」で構成されており、48点の部品削減ができることから、3Gマイクロセルおよびピコセル基地局において、消費電力と占有面積の大幅な低減が可能になる。各無線チャンネルは最高6個のキャリアを扱うことが可能だ。
AD8376は、デジタル無線レシーバ向けに、高精度なファイン・ゲイン・ステップ調節機能を提供し、携帯電話とブロードバンドWiMAXレシーバにおけるハイIFサンプリング・レシーバ・アーキテクチャをサポートする。またAD6655は、超低レイテンシ・ピーク・ディテクタやrmsシグナル・パワー・モニターなどの機能が集積化されており、AD8376およびロジックとあわせて用いることにより、柔軟なAGCを形成することが可能になるという。
AD8376はサンプル出荷が開始されており、量産出荷は2007年6月の予定。1000個受注時の単価が6.25ドル。シングル・チャンネル・バージョンの「AD8375」も現在サンプル出荷中で、同時期に量産出荷が開始される予定だ。AD6653/5もサンプル出荷中で、6月より量産出荷が開始される予定。1000個受注時の単価は、12ビット版のAD6653が57.97ドル、14ビット版は97.50ドルとなる。
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