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» 2007年03月20日 21時27分 公開

グランプリはいすゞ自動車のみまもりくんオンライン――MCPC award 2007

企業のモバイル活用事例を選ぶMCPC awardが発表され、例年以上に高いレベルの事例が寄せられたという。

[國谷武史,ITmedia]

 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は3月20日、企業のモバイル活用事例を表彰する「MCPC award 2007」を発表した。グランプリおよび総務大臣賞には、いすゞ自動車の運行情報ASPサービス「みまもりくんオンラインサービス」が選出された。

安田靖彦会長 安田靖彦 MCPC会長

 授賞式の冒頭、安田靖彦会長は「モバイル情報システムは、すでにPCやインターネットと並ぶ企業のIT化を担うものとなり、今回は業務効率化や業績向上などで優れた52の事例が寄せられ、例年以上に高いレベルとなった」と挨拶した。

 みまもりくんオンラインサービスは、運送事業者向けに車両の運行情報を提供するもの。車両に搭載されたセンサーなどで燃費や走行状態といった情報を把握し、KDDIの携帯電話網を経由してセンターで収集・分析を行う。センターからは、リアルタイムに走行状況や燃費などの輸送コスト関するリポートが運行管理者に提供される仕組みだ。

 事故時の迅速対応や居眠り運転を検知しての事故防止、輸送コスト削減につながる燃費や車両の消耗品情報などきめの細かいサービス内容で、現在はトラック車両全体の1%に当たる約1万台が利用する。導入効果は1車両当たりの年間コストが20%削減できるといい、仮に国内すべての車両に導入されれば年間866万トンの二酸化炭素排出量削減につながるとしている。

 選考理由について、武藤肇普及促進委員長は「エンジンをセンシングした情報を基に、環境やコスト、業績向上につながる全体的なシステムを構築した点を評価した。まさにモバイルコンピューティングが目指すものであり、グローバル展開を予定するという点も評価した」としている。

中川邦治氏 いすゞ自動車の中川邦治氏

 いすゞ自動車の中川邦治氏は、「モバイルコンピューティングとトラック輸送を融合でき、これからも安全輸送と環境への配慮、効率性向上を支援していきたい」と、受賞の感想を述べた。

例年以上にレベルの高い事例

 このほか各賞には、モバイルテクノロジー賞に日本テレビ「日テレワンセグ 放送×通信 高機能連携システム」、モバイルコンシューマー賞に日本緊急通報サービス「HELPNET」、モバイル中小企業賞にナリキの消雪装置集中操作管理システムが選出された。モバイルビジネス賞は、いすゞ自動車がグランプリと重複して選出されている。

 日本テレビのワンセグ放送・通信連携は、「放送と通信の融合」を象徴する事例として災害時の緊急速報やモバイルマーケティングツールとしての将来性が評価された。また日本緊急通報サービスのHELPNETは、事故や急病発生時に車載機や携帯電話を通じてユーザーの安全を支援する国内初のサービスが評価されている。ナリキは、豪雪地域での道路消雪に利用する地下水を効率的に制御して資源保護に貢献する点が注目された。

 武藤委員長は最後に、「今年の審査は揉めに揉めたが、それほど社会性やグローバル性、技術の点で優れた事例が例年以上に目立った。これはモバイルコンピューティングが社会にインフラとして根付いてきた証だろう」と総評した。

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