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「700iシリーズ」の3つの狙い(2/2 ページ)
3つのセグメントに分けて商品展開を進めるドコモ。その中間に位置する700iは、コストを削減し、FOMAのラインアップを拡充するといった意図がある。901iから機能を削減する代わりに、コンパクトなサイズを実現した。
販売戦略に潜む罠
コストを下げ、FOMAラインアップを増やし、3セグメントのポートフォリオも構築した700iシリーズ。しかし、こと2005年の春商戦については、700iシリーズが実力を発揮できない可能性もある。
700iの障害となるのが、型遅れとなった「900iシリーズ」の存在だ。
現在ドコモの売れ筋となっているのは、2004年2月に発売された900iシリーズ。1月の量販店POSデータの集計によると(1月28日の記事参照)、1位、2位、4位が900iシリーズとなっている。価格も1万円を切る程度までこなれてきており、割高感もなくなった(1月26日の記事参照)。機能面でいえば、700iシリーズを凌ぐところも多い。
700iシリーズがターゲットとするセグメントのユーザーは、機能満載のハイエンド端末は求めていない。ほどよい大きさと必要十分な機能、そしてそれに釣り合った価格が重要だ。
700iと900iを比べると、機能面では900iのほうが上。価格も900iのほうがおそらく安い。700iのほうが勝っているのは、一部機能と小さくスタイリッシュになっている点だ。
FOMA最軽量の「P700i」、着せ替えられる「N700i」、防犯ブザー的な機能が付いた「F700i」、動画にフォーカスした「SH700i」──。700iならではの機能がどう評価されるかが、春商戦での700iの意義を決めるだろう。
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