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ディスプレイとスピーカーを一体に──カシオが小型液晶モジュール開発
カシオ計算機は9月29日、スピーカー内蔵の小型液晶モジュールを開発したと発表した。携帯電話など小型端末の開発時に、スピーカーを意識しない実装設計が可能になる。
カシオ計算機は9月29日、アモルファスシリコンTFT液晶と積層型圧電セラミックスピーカーを3.2ミリの厚さで一体化した「スピーカー内蔵 小型液晶モジュール」を開発したと発表した。デジタルカメラや携帯電話、ゲーム機、小型テレビなど、モバイル機器での利用を想定している。
液晶ディスプレイと積層型圧電セラミックスピーカーを一体化し、液晶モジュール部約2.4ミリ、スピーカー部約0.8ミリのスピーカー内蔵小型液晶モジュールを開発。同じ厚さで、スピーカーを1個内蔵したモノラルタイプと、スピーカーを2個内蔵したステレオタイプをラインアップする。
液晶ディスプレイ部は同社が開発した小型で薄く、低消費電力のHAST液晶(9月21日の記事参照)を採用。スピーカー部は磁石を使用しない構造の積層型圧電セラミックスピーカーが採用され、ほかの部品に磁気の影響を及ぼさないという。薄型ながら音圧特性も92dB以上とダイナミックスピーカーと同等レベルを確保している。
- 主な仕様
画面サイズ | 2.5インチ |
---|---|
解像度(高さ×幅) | 960×240ピクセル |
厚さ | 約3.2ミリ |
タイプ | モノラルタイプ/ステレオタイプ |
音圧特性 | 86dB以上(モノラル)/92dB以上(ステレオ) |
信号入力 | 液晶ディスプレイ部:デジタル8ビット、スピーカ部:アナログ音声入力 |
スピーカーと一体化したディスプレイは、NEC子会社のオーセンティックや松下電子部品らも開発。「N506iS」(1月31日の記事参照)「V501T」(6月9日の記事参照)などの携帯電話に搭載された実績もある。
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