個別企業の動きだけではない。前回のコラムでも紹介した米国の宇宙ビジネスカンファレンス「NewSpace Conference」(主催:Space Frontier Foundation)は、過去9年間は毎年カリフォルニア州のシリコンバレーで開催してきたが、来年2016年の開催場所はシアトルになることが発表された。
本発表に際して、ワシントン州のジェイ・インスリー知事は「宇宙産業の創生期にはBoeingや米Rocket Researchなどの企業がワシントン州において宇宙船や宇宙システムの開発で重要な役割を担ってきた。そして現在においては、Blue Origin、Planetary Resources、SpaceFlight Industriesといった革新的企業が、ワシントン州独自の航空宇宙分野とコンピュータサイエンス分野の融合ノウハウから恩恵を受け、宇宙産業に大きな変化をもたらしている」と語った。
一方で、カンファレンスを主催する米SpaceFrountier Foundationのチェアマンであるジェフ・フィージ氏は「長きに渡り、航空宇宙産業のイノベーションをけん引し、産業全体の成長に貢献してきたワシントン州との新しいパートナーシップに興奮している」と力を込める。このように米国宇宙ビジネスは今後、シアトルが中心的な役割を担いつつあるのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング