理想のベビーシッターサービスって何だろう?経沢香保子の「ベンチャー魂は消えない」(8/8 ページ)

» 2015年11月18日 08時00分 公開
[経沢香保子ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6|7|8       

ローンチしてからの日々

 起業を思い立ってから、あるべき姿を徹底的にイメージしながら、約半年かけてサービスをリリースした。

 リリースしてからも、毎日のようにさまざまな角度からのお問い合わせを受け、それをすべて吸収してより良いサービスにしたい。同時に、システム化してより便利に進化させたいと、開発メンバー6人が、機能追加や機能改善をコツコツ行っている。

新機能を矢継ぎ早にリリース 新機能を矢継ぎ早にリリース

 利用者の声を反映することは、文化を創るには大切なのだと意識している。

 しかし、どんなにサービスを工夫しても、「ベビーシッター」を各家庭が利用しやすくするには、男性の理解や協力が何よりも必要なのではないか。キーマンとなる存在の経営者が「我が社にも導入したい」と思っていただいたとき、法人利用が進んだら、皆堂々とベビーシッターが使えるし、より安く利用できるのではないか。

 「キッズラインを、もっと正しく知ってもらう機会はないか」

 「法人導入で、ユーザーがより安い値段で利用できるようになればいいのに。

そうすれば、企業側の女性活用も加速するだろうに」

 そう思い続けていた2015年6月のある日、キッズラインの認知度を劇的に高める出来事があった。

 ITベンチャー企業の登竜門、「IVS launch Pad2015」での優勝だった。

(つづく)

著者プロフィール

経沢香保子(つねざわ かほこ)

株式会社カラーズ 代表

桜蔭高校、慶應義塾大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳の時に自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円〜即日手配可能な安全・安心のオンラインベビーシッターサービス「キッズライン」を運営中。

前のページへ 1|2|3|4|5|6|7|8       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.