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» 2016年03月07日 08時00分 公開

炎上の火種:どう防げばいいのか? SNSによる情報漏えいが増えている (4/4)

[藤田朱夏,ITmedia]
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ユーザーには相応のリテラシーが求められる

SNSユーザーには相応のリテラシーが求められる(写真はFacebookの画面)

 画像データには、文字データの数倍多くの情報が詰まっている。そして文字データと違うのは、決定的な証拠となることだ。また、当ケースのようにはっきりと個人情報を明示していなかった場合でも、複数のSNSの情報や過去の投稿にさかのぼり、いくつかの文章やワードを組み合わせれば簡単に特定されてしまう。SNSには、個人の日常を投稿する特性がある。それだけに個人情報を特定する材料を知らないうちに与えていることは自覚したほうがよい。

 SNSによる情報漏えいにつきものなのが、ネット炎上だ。ひとたび炎上すると、将来にわたって炎上した事実がつきまとう。実際に情報漏えいを起こしてしまった際の影響を考えると、例えば企業であれば補償金コストなどが考えられるが、実は最も深刻なのがレピュテーションの低下だ。

 「漏えい事故を起こした企業」と烙印が押されると、その後の商談への悪影響は避けられない。株価にも影響を与えるだろう。たとえ、「過失」であったとしても、教育や管理体制の不備に対する責任は負うことになる。個人情報が漏えいした場合も同様に、将来にわたって不利益がもたらされるだろう。前回もお伝えしたことだが、インターネット上の記事を全て削除することは非常に困難だ。自分の名前で検索すると炎上した当時の事実が次々と出てきてしまうからだ。

 SNSによる情報漏えいが増えている。だからといってSNSの利用に反対ではない。ビジネス、プライベートのどちらにおいても、まぎれもなく有用なサービスであり、今後ますます利用の機会が増えるだろう。ただしそれを利用するわれわれユーザーには相応のリテラシーが求められるということを決して忘れてはならない。

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