株式会社学情は4月6日、2017年3月卒業予定の大学生にアンケートを実施し、就職希望企業のランキングを発表した。就職人気企業1位は「ANA(全日本空輸)」、2位は「JAL(日本航空)」。ANAは前年からの2年連続1位。JALは2010年の経営破たんで、2012年卒・2013年卒のランキングでは200位圏外まで下落したが、その後順調に順位をあげ、2位にランクインした。
3位は「伊藤忠商事」。「5大商社の中でも採用広報に力を入れている一社だが、それに加え2016年3月決済で初めて純利益ベースで業界トップに立つことが予想されており、それらが学生から支持された要因と言えるだろう。逆に資源に注力して赤字決算が予想される三菱商事(22位→46位)、三井物産(18位→54位)は順位を下げている」(学情)
4位は「資生堂」、以下「オリエンタルランド」「JTBグループ」「味の素」「森永製菓」「サントリーホールディングス」「三菱東京UFJ銀行」と続いた。
業界別に見ると、食品業界に人気が集まった。7位の味の素(前年16位)、8位の森永製菓(同30位)、9位のサントリーホールディングス(同8位)の3社がトップ10入り。「内需の拡大やインバウンド需要の恩恵、また海外での積極的な展開など、良い話題がプラスに働いたと言える」(同社)
一方、順位を落としたのは銀行業界。常に人気の高いメガバンクは上位にランキングしているものの、10位の三菱東京UFJ銀行(昨年5位)が唯一のトップ10入り。11位の三井住友銀行(同10位)、21位のみずほフィナンシャルグループ(同12位)と3行とも順位を落とした。「株価低迷やマイナス金利の発動など、プラス材料となるニュースに乏しかったことが響いた可能性がある」(同社)
2017年3月卒業予定の大学生(大学院生を含む)1万710人が回答した。調査期間は2月5日から3月31日まで。
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