またこんな知事もいる。バージニア州のテリー・マコーリフ知事は、頻繁に海外に出向き、高額な海外出張費で批判されることもある知事だ。だが結果も残している。
2015年、マコーリフは11日をかけて、イタリア、ドイツ、スウェーデン、フランスに出張した。出張の総額は、17万6000ドル(1917万円)だった。もちろん目的は、同州にビジネスを呼び込むためだ。
メディアから費用が高額ではないかと批判されたこの海外出張は、どんな成果をもたらしたのか。出張中に70のミーティングをこなしたマコーリフは、出張先ですぐに2つの大きな契約合意を発表。ドイツ小売チェーンの米国本部と分配センターを誘致し、700人の雇用を約束した。さらにウェールズの自動車保険会社も同州で米国の拠点拡大に200万ドル(2億1791万円)を投資することに合意し、1200人近い雇用を生むことになった。
ただ2014年には日米韓に13日間の出張に向かい、25万ドル(2724万円)を使って批判されてもいる。だがマコーリフは2014年の就任から最初の1年半ほどで、406件のビジネスがらみの契約と70億ドル(7627億円)を超える投資をバージニア州にもたらしたと発表している。
誤解のないように書くが、もちろん米国でも、知事の評価は海外出張だけで決まるのではないし、ハズラムやマコーリフにも批判される政策などはある。だが海外出張で成果を出していることは事実だ。
世界が販売禁止に乗り出す、“つぶつぶ入り洗顔料”の何が危険なのか
中国政府がいま最も恐れているのは、ネット上の「くまのプーさん」
なぜ「楽天」が世界中で叩かれているのか?
「最恐の殺人地域」を救うことができるのか 武器は日本の意外な“文化”
フランスで「食品廃棄禁止法」が成立、日本でも導入すべき意外な理由
世界から「児童ポルノ帝国」と呼ばれるニッポンCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング