なぜ仕事のミスは起こるのか?(3/4 ページ)

» 2016年06月16日 06時30分 公開
[古江一樹INSIGHT NOW!]
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 1.の正しく活動できていることとは、例えば

  • 3人で作業する場合3人割り当てられている
  • 技術や経験等、必要な能力ある人が割り当てられている
  • 必要な機能を備え持つ設備や機器が割り当てられている
  • 必要な台数の設備や機器が割り当てられている
  • 必要な作業をする環境が確保されている

 など、実際に仕事を進めていくことが管理されている状態です。

 2.正しい情報がインプットされていることとは、そもそもその仕事をするに当たって必要となる情報や仕事に使う材料などです。

  • 納期や期日
  • サイズ、色、素材、などの仕様
  • 予算、原価、利益

 などはもちろん、ひょっとすると、

  • ベースにする、昔やった同じような仕事
  • 参考にしたい技術情報

 というようなものも含まれます。つまり、仕事の指示となるモノともいえます。

 1と2を仕事の流れの順番を考えると、いくら正しく活動できても正しい情報がインプットされていなければ、間違った情報に対して正しく動いてしまうということになります。

 そう考えると、重要度の順番でいうと、2の正しい情報がインプットされていることから、正確さのレベルをあげていかなければ仕事のミスへの解決はできないと考えることができます。

 つまり、ISOは「仕事のミスは、正しい情報がインプットされていないから起こっているんだよ」と教えてくれているのです。

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