賠償は1台10万円 三菱自、燃費不正の対応発表

» 2016年06月23日 17時53分 公開
[ITmedia]

 三菱自動車は6月23日、燃費試験の不正が発覚した軽自動車「eKワゴン/eKカスタム」「eKスペース」について、損害賠償として1台当たり10万円を支払うと発表した。

photo eKワゴン

 対象は、2013年5月から生産している「eKワゴン/eKカスタム」「eKスペース」を今年4月21日までに利用したユーザー(車検証記載の使用者)。

photo 現行ekワゴンの新燃費値=ニュースリリースより

 残価設定型クレジットかリースを利用しているユーザーには契約年数×1万円を支払い、契約終了後に残り額を支払う。過去(2016年4月20日以前)に使用していたユーザーには使用年数×1万円を支払う。

 1台当たり10万円という金額は、(1)新たに届け出る燃費値と不正が発覚した燃費値との差による燃料代の差額、(2)今後の車検時などに想定される自動車関連諸税の増額分、(3)ご迷惑をおかけしたお詫び──を根拠として設定したという。

 具体的な手続きは7月下旬をめどにダイレクトメールや同社Webサイトで告知する。

 日産自動車から販売した「デイズ」「デイズ ルークス」も同様の損害賠償を支払う。

 賠償支払いなどもあり、三菱自は2017年3月期、1450億円の最終赤字を計上する見通し。国内販売は前期比41%減の6万台にとどまると予想している。

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